ここ数年、中国の都市の大気環境は基本的に安定し、一部の都市の空気が好転し、二酸化硫黄(SO2)と粒子状物質(PM10)などの含有量が持続的に低下した。しかし、わが国の汚染物排出の総量は依然多く、地域性大気汚染問題が相変わらず目立ち、大気環境が深刻になっている。2012年に公布した新しい基準『環境空気質量標準』によると、中国の325の地域及び都市において59.1%が空気の質が基準値に達しておらず、113の環境保護重点都市においては76.1%が基準値に達していないということである。酸性雨の汚染地域は国土面積の12.2%を占め、主に、長江沿岸及びそれ以南からチベット高原の東までの地域に分布している。