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第十五章:民間物語~膏肓に入る

时间: 2015-01-13    进入日语论坛
核心提示: 膏肓(体の奥深いところ)に入る ある日、名医の扁鵲が国君の蔡桓公に謁見して、側でしばらく観察した後、「陛下の皮膚には軽
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  膏肓(体の奥深いところ)に入る 
 
 ある日、名医の扁鵲が国君の蔡桓公に謁見して、側でしばらく観察した後、「陛下の皮膚には軽い病がありますので、早く治さないと毒が体内に入る恐れがございます」と申し出たが、蔡桓公はこれには耳を貸さず、「私に病などはない」と気にも留めなかった。これを聞いて扁鵲は仕方なく下がったので蔡桓公は側近に「医者というものは、体が丈夫な人間に病にかかったと嘘ぶき褒美をもらうのだ」と言った。 
 
 そして10日が過ぎ、扁鵲がまた蔡桓公に謁見し「私がお見受けするに、陛下の病はすでに筋肉に達しておりますので、早く治さなければ更に重くなることでしょう」と勧告した。しかし蔡桓公の機嫌を損ねたのか、相手にされなかったので彼は仕方なくまた下がった。 
 
 またも十日が過ぎ扁鵲が謁見し、「私がお見受けするに陛下の病はすでに胃腸にまで至っております。いち早く治さなければ、病はもっと重くなりますぞ」と諫めたが、またしても蔡桓公に無視されてしまった。 
 
 それから10日後、扁鵲は遠くから蔡桓公の姿を見つけると、すぐに逃げるように去っていった。そこで蔡桓公が部下を遣って「どうして何も言わずに行ってしまったのか?」と聞いてみた。 
 
 すると扁鵲は「皮膚の病なら煎じ薬や熱罨法で治せます。また病が筋肉に入っても、針灸でまだ治せるというもの。更に胃腸にまで達してもいくつかの煎じ薬を飲めば治りますが、病が体の奥深いところに入ってしまうと医者の力では治せなくなり、どうなるかは死神だけが決めることでございます。今、陛下の病はすでに骨髄にまで達しており、私にはどうすることもできません。」と答えた。 
 
 5日後、蔡桓公は全身が痛み始めたので、すぐ部下を遣って扁鵲を探したが、すでに扁鵲は身を隠した後で、やがて蔡桓公は病死してしまった。 
 
 この物語は、人の過ちや欠点などは適時直すべきであり、もし見ぬ振りをして放任し続ければ、小さな過ちは必ず大きく、軽い問題は必ず重くなり、いつか取り返しのつかぬ事態を起こしてしまうことを人々に諭している。
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