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第十五章:民間物語~「東方朔、長安にて昇格を求む」

时间: 2015-01-13    进入日语论坛
核心提示: 「東方朔、長安にて昇格を求む」 東方朔は中国では誰もが知る昔の知恵者であり、彼に関する物語は広く伝わっている。 東方朔
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  「東方朔、長安にて昇格を求む」 
 
 東方朔は中国では誰もが知る昔の知恵者であり、彼に関する物語は広く伝わっている。 
 
 東方朔は紀元前3世紀の漢代の文人であり、その文章はユーモアに溢れている。彼はもともと帝都・長安で位の低い官吏であった。当時、皇室の馬の世話をするのは小人の仕事で、身分は低いが皇帝に近づく機会は多かった。これに目をつけた東方朔は、何とか皇帝の気を引き重用されたいと考え、ある策を思いついた。 
 
 ある日、東方朔は小人に「最近陛下は、お前たちのような者は背が低く、農耕しても力はなく、軍隊に入っても戦で負ける。また地方の役人になっても他人は従わない。だから、お前たちを生かしておくのは国の財物を無駄にしているだけだとして、小人を皆殺しになさるおつもりだぞ」と言った。それを聞いた小人が、恐怖のあまり泣き出したので東方朔が「ならばお前たちが殺されずに済む方法を教えよう」と言うと、その小人はたいそう感謝し、どんな方法かと聞いた。すると東方朔は「お前はすべての小人を呼び集め、陛下にお目にかかった時に土下座して、自分たちの背が低いことを許して頂くのだ」と教えた。果たして、皇帝が外出する際、すべての小人が集り土下座して許しを請うた。これには皇帝、わけが分からない。そこで小人たちは「陛下が私共を死刑になさるつもりだと東方朔が言いました」と言った。 
 
 不審に思った皇帝はすぐに東方朔を呼び、なぜそんな嘘を言って人を惑わしたのかと聞くと、東方朔は「大それたことを申しました私めは、死刑になるでしょうから、はっきり言わせていただきます。あの小人たちの背はとても低いのに毎月の一石の米と200銭の扶持をもらっています。しかし私めの背は2メートル近くありますのに、毎月の扶持は一石の米と200銭だけです。あの小人たちは、それだけもらえば腹が張るほど食べられますが、私めは飢え死にしそうなのです。これは不合理だと存じます。もし陛下も私めの申し上げたことが正しいと思われるなら、お改めになって下さいませ」と答えた。 
 
 これを聞いた皇帝は思わず大笑いした。見事に東方朔の目的は達成され、皇帝はほどなく彼を側近とした。これが東方朔の「長安にて昇格を求む」という説話である。 
 
 ほかにも東方朔に関する説話がたくさんある。 
 
 ある夏の日、東方朔と大臣たちが仕事をしていると、皇帝の世話役が珍しい野獣の肉を壷に入れ運んで来た。皇帝から賜ったものだと言う。当時の決まりでは皇帝の詔書を読み上げてから配るのであったが、東方朔はそれを待たずに勝手に肉を切り取り家に持ち帰った。これには大臣たちも驚き、そのうちの一人がこのことを皇帝に告げた。皇帝は彼を呼びつけ、理由を説明させた。すると東方朔は平然として、「あの肉は陛下が下さったものですから、詔書を読み上げるのは、時間の問題に過ぎません。私めがその前に肉を切り取って持ち帰りましたのは、私めの胆の太さを示しております。また切り取った肉もわずか一切れで、これは私めの廉潔さを示しております。そして私めが肉を持ち帰りましたのは、両親に食べさせるためであって、これは私めの親孝行なる行為を示すものでござります。としますと、陛下は果たして私の罪を問うことができますでしょうか?」と答えた。これを聞いた皇帝も、さすがに笑って許したそうだ。
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