「ではこの大きな柱を回って出会うことにして、結婚しましょう。キミは右から回って。私は左側から回るから」
と提案しました。
それぞれ柱を回り、顔を合わせたところで、イザナミが先に声をかけました。
「なんてステキな男の人なのでしょう!」
イザナギも、
「なんてステキな女の人なのでしょう!」
と返したものの、女性が先に言うのは妙にモヤモヤする…という気持ちを抱えながら、とにもかくにも結婚となりました。
しかし生まれてきた子はヒルコ(水蛭子)という醜いありさまの国でしたので、葦の船に乗せて流してしまいました。続いて生まれた子も、同じようなありさまでした。