「未」は、『漢書 律暦志』では、
「昧曖(まいあい)」の「昧」と記され
・食物が茂って「暗い」
・果実が熟した状態「味(み)」
を指すと言われます。
後に、覚えやすくするために動物のヒツジが使われるようになりました。
象形文字で木の枝葉の茂った様を表す「未」ですが、
未の月にあたる6月は、様々な作物が成熟する大切な季節です。
「未」の字には、豊作への願いがこめられているんですね。
未の豆知識
羊は、「祥」に通じ、中国の吉祥動物の一つです。
群れをなすところから「家族の安泰」を表すとされ、
いつまでも「平和」に暮らすことを意味しています。
「未」の干支の特徴としては
「穏やかで人情に厚い」とされます。
また、財テクの才能があると言われ、
財を成すのに向いている人も多いようです。
「未」は、干支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の8番目です。
1年を十二支に当てはめた場合、「未」は6月(旧暦)にあたります。
「未の刻」は、午後2時を中心とする約2時間。
「未の方」は、210度=南南西微西の方角です。