見つかったのは、芥川龍之介が妻や子供と知人にあてて書いたあわせて4通の遺書で、原稿用紙8枚にインクで書かれています。このうち、「わが子等に」と題した遺書は「人生は死に至る戦ひなることを忘るべからず」という文で始まっていますが、「戦ひ」の前に「死に至る」という一節を挿入した跡が残っているなど、死を決意した作家が遺書の推敲を重ねた様子がうかがえます。東京・目黒区の日本近代文学館では、遺書の複製をあすから一般に公開することにしています。
1、本文の内容に最も近いものを一つ選びなさい。
①芥川龍之介は「羅生門」を書いた後すぐ自殺している。
②芥川龍之介が妻にあてた原稿用紙8枚の遺書が印刷されたものとして見つかった。
③「死に至る」という一節から、作家が遺書を書き直したことがうかがえる。
④遺書を原稿そのまま一般に公開することに決まった。