初级阅读（424）

  知人が所有するマンションの一室を借りていた女性が家賃を長期滞納するトラブルがあった。督促にも立ち退きにも応じてくれず、未払いの家賃が膨れ上がる。困って、保証人である女性の父親から滞納分の支払いを受けたが、女性はその後も滞納を続けた。

  ある日、途方に暮れた父親から連絡があった。「娘を相手に立ち退きを求める訴訟を起こしてほしい。裁判費用はこちらで負担します。」

  弁護士を立てて娘を退去させたいと考える父親とは何なのかと思ったが、聞くと、父と娘の不仲がこじれにこじれ、家賃が払えないなら自宅に戻れと諭す父の言葉に娘は耳を貸さない。父からの電話にも応答しない。そこで法的措置しかない、と判断したという。結局、裁判所の手続きに従い、女性はやっと部屋を出た。

  親と子の対話の溝を弁護士が埋める。私は最近、携帯電話各社で広がる「家族間の通話無料」が家族の距離感を少しは縮めるかもしれない、と期待している。そもそも家族の会話はただで無制限だったのだから。

（荒木功「家族の会話」2008年3月13日付け毎日新聞「憂楽帳」による）

 

1、この文章で筆者が言いたいことは何か。一番適当なものを一つ選びなさい。

①家賃も払えない娘は、裁判にかけてもいい。

②親と子の対話の時間を増やして、家族間の距離感を縮めていくことが大事だ。

③親と子の溝は弁護士が埋めればいい。

④家賃が滞納したら、たとえ娘でも訴訟を起こしたほうがいい。

 

2、女性の父親が、「無図目を相手に立ち退きを求める訴訟を起こしてほしい」と頼んだ理由として最も適当なものを一つ選びなさい。

①家賃が滞ってしまって、もうこれ以上支払う脳力がないから。

②法的措置をとって、娘を拘束させたいから。

③娘が自宅に戻ることを願っているが、父親の話を聞こうとしないから。

④娘との関係がこじれてしまったから。

 

3、「その」は何を指しているか。

①女性が家賃を長期滞納してトラブルになったこと。

②大家さんの督促に応じてくれなかったこと。

③父親の保証人が滞納分を支払ってくれたこと。

④父親が滞納分を支払ったこと。