こうのとき、電話の鳴るたびにのこのこ立っていくのがおっくうで ― だいたい私あての
電話は少ないのだ ― 断固無視してやろうとは思っても、リーンリーンリーンと鳴り続け
るあの音に対して居留守を使うにはよほどの図太い神経がいるらしく、ためしに意地を張っ
て見ると、けっきょく、いちいち席を立つよりも、無視しとおすほうがよほど心の疲れは大
きいのであった。
(佐藤信夫「レトリックの記号論」)
* 居留守を使う:本当はいるのに、いないふりをすること。だんこ(断固)
* ためし:(試し、試) 【試(し)に】(副)軽い気持で試してみることを表わす
* 意地っ張り、意地を張って:自分の思い込んだことを、他人に逆らってでも押し通そうと
する性質。固执
* おっくう(オククフ)【億劫】:〔「おくこう」の変化。もと、長い時間が かかり、す
ぐには出来ない意〕 手足や頭を働かせることがめんどうな様子。何もやりたくない気持。
【問い】「よほど心の疲れは大きいのであった」とあるが、それはなぜか。
1. 電話が鳴るとでなくてはいけないと思ってしまうから。
2. 日曜日にはひとりで留守番をしなくてはいけないから。
3. 期待して出ても自分にきた電話ではないことが多いから。
4. 電話が鳴るたびにいちいち立っていくのがおっくうだから。
ヒント:
主要意思就是说假装不在家不想接电话……与其让电话うるさい下去,还不如赶快接电话。
也就是选项1的意思。
答え:1
经常有这种情况,在全家人都要出去的周日,由于某些原因必须留一个人看家。这时,因
为每当电话响都要起来接相当的麻烦, - 反正我的电话少的 -干脆不理算了,虽然有这种想法,
但是电话铃铃...持续响的声音对假装不在家的人好象也是相当大的神经刺激,如果遇到顽固的
话,与一次一次的去接电话相比,无视的话更身心疲惫吧。