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一級短文読解(97)

时间: 2016-12-06    进入日语论坛
核心提示:(1)  今の若者はあきらめが早い。これもほとんど定説のように語られていることである。たしかに、就職試験などでも理想の企
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(1)
  今の若者はあきらめが早い。これもほとんど定説のように語られていることである。たしかに、就職試験などでも理想の企業を二、三社受けて落ちた時点で「もういいや」と就職するのをあきらめてしまう学生も、ときどき目にする。そういう若者に「私の頃は、採用されるまで三十社、四十社と受ける人もいたよ」などと激励のことばをかけ、「どうしてそこまでするの?」と不思議そうな顔をされたこともあった。その人の話をよく聞くと、「そうやって納得のいかない会社につとめるなんて、自分にウソをつくことじゃないか」と言い分だった。さらに、「その人、自分の理想をあきらめて妥協した、ってことですね」とまで言われてしまった。たしかにその方が「あきらめ」だと言えなくもない。
 
「問い」筆者は、今の若者はあきらめが早いという定説についてどう考えているか。
1 経験の少ない若者はもともとあきらめが早いものなのだから、今の若者だけがあきらめが早いというわけではない。
2 今の若者はウソをつくぐらいならあきらめたほうがいいという価値観を持っているので、定説通りあきらめが早い。
3 今の若者は理想が高いため、あきらめなければならないことが多くなり、結果としてあきらめが早いように見える。
4 昔の若者と今の若者では何をあきらめるかが違うので、あきらめが早いとは簡単には決められない。
 
(2)
  一昨年他界した米国の気象学者エドワード?ローレンツ氏は「カオス理論」の父と呼ばれる。カオスとは(注)混沌。何でも、初期条件の小さな差異が後々巨大で予測不能な変化につながるという理論で、気象の数理モデルから発見したという。その論文『予測可能性ー(注2)ブラジルでチョウが羽ばたくとテキサスで竜巻が起きるか?』から「バタフライ効果」として知られている。難しいことは分からないが、そういうことも起こり得る、というたとえ話だろう。氏が籍いた米大学のサイトにある評伝の表現が分かりやすいように思う。(注4)曰く、「なぜ天気予報がそれはど困難なことなのかの説明に挑んだ」と。
 
(注1)混沌(こんとん):何もかもが無秩序で複雑なこと
(注2)ブラジル(巴西):南アメリカにある國
(注3)テキサス(德克萨斯):アメリカの州のひとつ
(注4)曰く(いわく):言うことには
 
「問い」この文章で説明されたこの理論によると、正確な天気予報は可能か
1 理論でのみ可能である
2 少し難しいが可能である
3 ふつうは可能である
4 ほとんど不可能である
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