七月七日の夜、鵲(かささぎ)がどこからともなくたくさん飛んできて、翼を広げて橋を作ってくれるのだそうです。
熟語にして、鵲橋(じゃっきょう)ともいいます。
鵲が翼を広げて作ってくれる橋・・・・・・。天の川の橋にふさわしい橋です。
そして、男女の仲を取り持つものを、「鵲の橋」と呼ぶようになりました。
鵲こそ、日本の恋のキューピッドといえるかもしれません。
ところで、今の鵲はこの鵲とは違うそうです。昔は今でいう青鷺(あおさぎ)のことをさしたとか。青鷺は、翼を広げた大きさが、日本にいる鷺の中で一番大きいそうですから、すてきな橋になるでしょうね。
織姫と彦星も、きっと、ふわふわと夢見心地で、この橋を渡ることでしょう。