冬場の観光客を温かく迎えようと、松江市で、城の堀を巡る遊覧船にこたつを載せた、「こたつ船」の運航が始まりました。
松江市中心部にある松江城のお掘で運航されている堀川遊覧船は、毎年、寒さが本格化するこの時期から春先まで、船にこたつを載せて「こたつ船」として運航されます。今シーズンは10日から運航が始まり、船頭の人は朝早くから豆炭に火をおこし、船のこたつに、豆炭が入った容器を入れていきました。強い北風が吹く中、船に乗り込んだ観光客は、こたつに入って暖をとりながら、武家屋敷など江戸時代の面影が残る町並みや、紅葉が見ごろを迎えた松江城周辺の景色を楽しんでいました。鳥取県米子市から家族で訪れた男性は「豆炭の温かさがちょうどいいですね。家族みんなでのんびりできました」と話していました。こたつ船は、来年4月10日まで運航される予定です。