長崎市で路面電車の運行が始まってから95年になるのを記念して、明治時代に造られた木造の車両が運行され、乗客たちは、時代を感じさせる車両の乗り心地を楽しみました。
この車両は、明治44年に製造された「168号」と呼ばれる路面電車で、現在も走ることができる路面電車としては日本で最も古いということです。長崎市では、大正4年11月16日に路面電車の運行が始まってから95年になり、木造の車両はこれを記念して、16日一日に限って長崎市内で運行されました。この車両は窓が多いのが特徴で、「チリンチリン」という合図とともに発車すると、乗客たちは、時代を感じさせる車両の雰囲気や乗り心地を楽しんでいました。この車両は昭和34年から長崎市の路面電車でも活躍し、ふだんは車庫に保管されているということです。福岡県から来た観光客は「重厚なモーターの音と木のにおいがいいですね。ずっと保存してほしいと思います」と話していました。