インドの首都ニューデリーで、15日夜、4階建てのビルが倒壊し、これまでに少なくとも65人が死亡、80人がけがをし、地元の警察は、ビルの所有者が建物の管理を怠った可能性があるとして、過失致死の疑いで捜査に乗り出しました。
ニューデリーの東部にある住宅地で、15日夜、200人余りが住む4階建てのビルが倒壊しました。ニューデリー市当局によりますと、この事故で、これまでに65人ががれきの下敷きになって死亡したほか、80人がけがをしたということです。現場では、依然としてがれきの下に住民が取り残されているとみられており、事故から半日以上がたった今も救助活動が続いています。倒壊の原因について、地元メディアは、ビルが老朽化していたうえ、夏場の激しい雨や近くを流れる川の水かさが増して建物の基礎部分が弱くなっていたためではないかという見方を伝えています。地元の警察は、ビルの所有者が建物の管理を怠った可能性があるとして、過失致死の疑いで捜査を始め、行方がわからなくなっているこの所有者を捜しているほか、ニューデリー市当局は、建築の専門家を現場に派遣して事故の原因を詳しく調べることにしています。