アジアで活躍する新進の映画監督の作品を紹介する映画祭「東京フィルメックス」が、20日から東京の有楽町で始まりました。
「東京フィルメックス」は、アジアの若手の映画監督の作品を紹介して東京から新しい才能を発信しようと開かれているもので、ことしで11回目を迎えます。最優秀賞を競うコンペティション部門には、ことしは中国や韓国、イランなどから10本が出品され、日本からは、想田和弘監督が老夫婦の日常を通じて生と死を見つめたドキュメンタリー映画の「Peace」と、同じ職場で働く4人の男女の恋愛模様を描いた内田伸輝監督の「ふゆの獣」の2本がノミネートされています。20日は、開幕式に続いて、ことしのカンヌ国際映画祭で、タイの映画で初めて最高賞を受賞したアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の「ブンミおじさんの森」の上映と舞台あいさつが行われ、監督は「リラックスして、ひとりひとり自分の解釈で映画を楽しんでください」と話していました。東京フィルメックスは、東京の有楽町を会場に今月28日まで開かれ、映画の上映のほかに、若手の映画監督を育成する講座なども開かれます。