自動車メーカー8社が、先月、国内で生産した自動車の台数は、エコカー補助金の終了で国内の販売が落ち込んだため、去年の同じ月より9%余り減って1年ぶりに前の年の同じ月を下回りました。
主な自動車メーカー8社が26日に発表した、先月国内で生産した自動車の台数は、あわせて71万7332台で、去年の同じ月に比べて9.4%減って1年ぶりに前の年の同じ月を下回りました。これは政府のエコカーに対する補助金が、ことし9月に終了し、国内の新車販売が24%余り落ち込んだのが主な要因です。一方、輸出は、アジア向けなどが好調で10%増えました。メーカー別の国内での生産を見てみますと、▽トヨタ自動車が22%と大幅に生産を減らしたほか、▽日産自動車が12%の減少、▽ダイハツ工業が9%の減少など、8社中7社が生産を減らしました。自動車各社は、国内の新車販売は、少なくとも年内いっぱい低迷すると予想しており、国内の生産についても当面は低い水準が続くとみています。