最先端のロボットを表彰する、ことしの「ロボット大賞」が発表され、工場で人といっしょに安全に作業ができるなど、すでに社会で活躍しているユニークなロボットが表彰されました。
ロボット大賞の表彰は、ロボット技術の発展を目指し、経済産業省が毎年行っていて、26日に東京・江東区で表彰式が行われました。ことしの大賞には、トヨタ自動車などが開発した、車のトランクにタイヤを積むことができるロボットが選ばれました。その特徴は、工場で人といっしょに作業ができる高い安全性で、人とぶつかったときに衝撃が少ないうえ、動く方向を自動的に変える仕組みになっています。また、優秀賞には11件が選ばれ、このうち2本の足で歩ける人型ロボットは、簡単な会話や表情を変えることができて、ファッションショーのモデルを務めたことがあるということです。さらに、栽培されているイチゴの実を収穫するロボットは、カメラとセンサーがついていて、熟したイチゴを色を見て探し出し、柔らかい実を傷つけないように刈り取る繊細な技術が高く評価されました。開発者は「果物の収穫も機械化を進めれば、農業の発展につながると考えて開発した」と話しています。これらのロボットは、東京・江東区の日本科学未来館で、28日まで展示されています。