毎年、大勢の初詣での人たちでにぎわう福岡県太宰府市の太宰府天満宮では、来年のえとのうさぎの置物など、正月に向けた縁起物の準備に追われています。
学問の神様、菅原道真が祭られている太宰府天満宮には、毎年、正月三が日に九州・沖縄では最も多い200万人が初詣でに訪れます。ことしも正月に向けた準備が始まり、天満宮の敷地内にある大広間では、はかま姿のみこらが縁起物作りを進めています。みこたちは、開運を祈願する矢に来年のえとのうさぎが描かれた絵馬を付けたり、博多人形師がうさぎをかたどった焼き物の目や口もとに顔料を塗って最後の仕上げをしたりしていました。縁起物の準備は来月20日まで続き、あわせて9万8800個が作られる予定です。みこの1人は「来年も皆さんが健やかに過ごせるよう願いながら作っています」と話していました。太宰府天満宮では、新年の正月三が日の人出を例年並みの200万人と見込んでいます。