競馬や競輪などと並ぶ公営ギャンブルの1つ「オートレース」に、44年ぶりとなる女性の選手が誕生し、11日、埼玉県川口市でデビュー戦に臨みました。
44年ぶりの女性選手となったのは、さいたま市出身の佐藤摩弥選手(19)です。佐藤選手は舗装されていないコースでバイクの速さを競うモトクロスという競技を続け、中学生時代には全国チャンピァ◇になったこともありますが、長く競技生活を送りたいとオートレースに転向しました。川口市で開かれた11日のデビュー戦で「1位になる」と意気込んで臨んだ佐藤選手は、スタートで飛び出して8台中で1位につけましたが、ゴール直前で追い抜かれてしまい、惜しくも2位となりました。佐藤選手は、今後も川口市を拠点に活動することにしていて、オートレースの人気低迷が続くなか、44年ぶりの女性選手誕生に人気回復に向けた大きな期待が集まっています。佐藤選手は「人生で一度のデビュー戦でしたが、きょうはあくまでも通過点。皆さんの期待に応えられず悔しいですが、こういう気持ちを次に生かしていきたい」と話していました。