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「にゃんここ」の謎

时间: 2017-09-03    进入日语论坛
核心提示:子供の言葉は謎だらけ。大人が予期しない不思議な言葉を駆使して大人を混乱させる。どうしてそう言っていたのか、言葉をしゃべり
(单词翻译:双击或拖选)
子供の言葉は謎だらけ。大人が予期しない不思議な言葉を駆使して大人を混乱させる。どうしてそう言っていたのか、言葉をしゃべり出したばかりの頃の息子をそのまま大人にすることができたら、聞いてみたい言葉がある。
それは、「にゃんここ」。今年中学生になった次男が幼い頃使っていた言葉なのだが、「ネコ」のことでも、「なんのこと?」がうまく言えなかったわけでもない。
実は、お母さんのこと(私の妻のこと)を、「にゃんここ」と呼んでいたのだ。おなかが空いた時も、何かを見つけた時も、スーパーヒーローを呼び出すように「にゃんここ」とお母さん(私の妻)を呼んでいた。何年か前、小学生になった次男に聞いてみたら、予想通り全く覚えていなかった。
どうして「にゃんここ」? 私はこの謎を時々思い出し、時々楽しいモヤモヤを抱えて日々を過ごした。
子供は大人をまねしながら言葉を覚える。それがうまく言えないから楽しい。例えば、エレベーターを「えべれーたー」と言ったり(エレベーターでエベレストを昇る人みたいだ)、「電子レンジ」を「でんちでんち」と言ったり(乾電池で動いていると思っているのかも)、楽しい言葉に変換してくれる。
妻の名前は「かず子」。語尾は合っているが、「かず子」と「にゃんここ」では違い過ぎる。「にゃんここ」に似た言葉で妻を呼んだこともない。では、どうして「にゃんここ」?
そんな時、ふと頭に浮かんだことがある。そういえば、妻のお母さん(おばあちゃん)は、妻のことを「ねえ、かず子」や「なに、かず子」と、必ず頭に何かの言葉をくっつけて呼んでいた。これが「にゃんここ」になったのなら…。あくまで想像だから違うかもしれないが、この発見に、モヤモヤが多少晴れ、晴天とはいかないが、時々晴れくらいにはなった。
何はともあれ、子供が持っている特殊な言語変換装置は、私達大人をとても幸せな気分にしてくれる。
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