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言葉をください15

时间: 2020-05-15    进入日语论坛
核心提示:河川敷0番地私が自然を愛し、中でも月を人生の道づれと思うようになったのはI市に編集室を置いてからのことである。ここは橋の
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河川敷0番地

私が自然を愛し、中でも月を人生の道づれと思うようになったのはI市に編集室を置いてからのことである。
ここは橋の根、河川敷。大小さまざまな工場とわずかな農家は土手の下にあって、土手の高さまで土盛りをしての木造モルタルはこのSSという会社だけである。姉の縁でその二階を借りた日から私は河川敷のあらゆる動植物とともだちになった。
接する家がないのだから、まさに野にうすべりを敷くの景である。土手につくしが顔を出すころ、I川に小魚がふえる。水量は多くないが川幅は二十米ほどあって、堰《せき》から水を落とすあたりに釣人が糸を垂れたりもする。菜の花が川いっぱいに咲く。野生の菜は背が高くて、ここにかくれると見つかるものではない。かくれていると猫が寄ってくる。三毛《さんけ》ちゃん、煤《すす》くん、五郎とマンマの夫婦につきまとうのはクーコという娘。「なめんなよ」と威勢いいのがモンタ君。菜の花のかくれんぼが一番好きだった小梅ちゃんは車に轢《ひ》かれて天国へ行ってしまった。
この子たちが「オ母チャンってばオ母チャン」と啼き立て、私の腋《わき》へ首をつっ込み膝に乗ったり肩におんぶして髪をかじったりするものだから、菜の花がゆれ動いて私はすぐに見つかるわけだ。
蛙が鳴く。牛蛙が追っかけて啼く大合唱。夕顔、彼岸花、ススキかるかや、風が冷たくなってくる。鳩の足が殊にも赤くなって粉雪が風に舞うころから一月、二月、月は皓々《こうこう》とわが陋屋《ろうおく》を照らす。
こうして今年何ときれいなお月様
月光の墓を数える百までは
満月光やがて月光死は軽し
やみくもにおのれかなしく鳴く蛙
運命が変わるぽっかりお月様
月の薄さに杉の子供は手をつなぐ
風呂まで三里唄も出つくしまだ一里
 私が目の病いに気づいたのも風呂帰りの道だった。近ごろの車の尾灯は何と長くなったことよと先ず思った。円筒型の尾灯が次から次へと走り抜けていく道だった。お月様を仰いだ。すると月が三つも四つもあるではないか。それがうるんでおぼろな道に、私はギクリと立ちどまった。いくら何でもお月さんが四つもあるわけがない。洗い髪が冷めたかった。
手綱だけ手にあるどこまでも月夜
 大切なものが手を抜けて走り出した。手綱だけが残された放心の中でやっと草庵へたどり着いた。階段の電灯はとうから切れていて、それでも破れガラスを通して月光は私を導いてくれるのだった。
馴れの壁づたい今夜は満月か
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