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言葉をください25

时间: 2020-05-15    进入日语论坛
核心提示:うつむき観音四国香川県のE谷というところへ行ったときのことである。坂を登り石段を登ってフーッと汗を拭う、その位置に思いも
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うつむき観音

四国香川県のE谷というところへ行ったときのことである。坂を登り石段を登ってフーッと汗を拭う、その位置に思いもかけず大きな観音さまが立っておられた。
緑の中に緑を抜けてぬッと姿を現わされる露座観音は人々をびっくりさせるに十分であった。ふり仰ぐと、少しうつむかれたお目がじっと私に注がれている。
「よう来たよう来た……遠いところをな」
汗が涙に変わる。案内してくれた人はこの更に奥にある弘法大師の話はしてくれたが、途中に在《お》わす大観音については何も言わなかった。それだけに虚をつかれた出会い。
誰がいつごろ作ったのかもさだかならず、無名の観音はただ、この坂を登ってくる者の労をいたわるために立っておられるのか。それとも道しるべのためか。
そのうち、あっちでもこっちでも「私」を見ておられると口々に言うのが聞こえた。つまり「うつむき観音」と私が名付けたウドの大木のごとき観音さまは、見る人の角度にかかわりなく目を合わせられるのであった。
「それだけ像が大きいからやろ」と案内の人はこともなげに先を急がせたが、私は貼りついたようにその場を動けなかった。
ふり仰ぐ目から涙とめやらず、観音もまた次第に泣き顔になり給う。名があろうがなかろうが、私はこの出会いを忘れないだろう。
私のように泣いて下さい仏さま
薊野《あざみの》を来たか来たかと抱かれる
 どんな名工のどんな名作を見ても、私の目に残るものといえば仏の弟子の草履《ぞうり》の素足であったり、首なし如来の肩の線であったりした。有名だから見に行くということを私は好まない。
奈良の十二神将も、何とまあ力みかえってお気の毒な、と見てまわって、暮れなずむ外へ出たとたんであった。神将たちは弓矢を捨て刀を捨ててぞろぞろと私に従いて来られるではないか。夕ぐれの木立の枝の錯覚であったにしろ、私は今も、かの神将十二人が力をぬいて私を取り巻いて歩いて下さるのを身に感じることがしばしばある。
写真の素材になる北条の五百羅漢は私のほうで見捨ててしまった。親がまだある不遜であろうが、整列の羅漢はどう見ても石でしかなかったのである。
仏と人にも相性があるらしい。私はうつむき観音との再会を拒否しつづけている。人も仏も一期一会がいちばん美しいと思うゆえに──。
羅漢より妊婦一体尊とかり
さびしがる仏五百は野に残す
ふりむいてみるまでもなく生みの親
見ていると仏ゆらりと元の位置
いつのまに十二神将われに従《つ》く
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