雪にたわむ枝のように
沸々と
あぶくのように
湧き出る妬心
プツプツと
音をたてて
割れていくそばから
膨らみきれない大きさで
また
生まれては壊れていく
溶かしきれない墨をため
未知の底から湧き上がる
いつの間に
こんなに沢山のあぶくを
抱えてしまったのだろう
“許す”という行為は
なんとむつかしいことだろうか
気にもしていないそぶりをしながら
のぞき込んだ深淵に
誰も知らない私がいる
笑い
しゃべり
強がったそのあとに
もう一人の自分がいた
封じられた怒り
気がつけば
知らぬ間に
いくつもの地雷を
心の中に埋めていた