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夏秋之交 长雨漫漫

时间: 2015-08-30    进入日语论坛
核心提示:炎天の似合うサルスベリの花が雨にぬれている。いつもの年なら名残(なごり)の炎暑にあえぐ時なのに、ゆく夏の背中を見送るいと
(单词翻译:双击或拖选)
炎天の似合うサルスベリの花が雨にぬれている。いつもの年なら名残(なごり)の炎暑にあえぐ時なのに、ゆく夏の背中を見送るいとまもなく秋の長雨である。「いったい夏はどこへ行ってしまったんでしょうか」。テレビのキャスター氏がぼやいていた。
 
与酷热的天气相配的紫薇花在雨中摇曳。如果像往年的话,现在正是忍受残夏的时候,然而现在目送夏天离去背影的却是连绵的秋雨。“夏天究竟去哪里了?”电视上,天气预报员曾这样抱怨过。
 
8月上旬は燃えるような日が続いた。夏の「炎帝(えんてい)」はそれで力を使い果たしたのか、関東あたりでは前略でいきなり秋になった印象だ。西日本も週末からは、天気予報に傘や雲のマークが並ぶ。
 
8月上旬,似火烧的日子持续。夏日的“炎帝”就这样用尽了力气吗?在关东地区附近,突然变成了一副秋日的印象。西日本地区的天气预报从周末开始,也尽是雨伞和云朵的标记。
 
〈秋は、ずるい悪魔だ。夏のうちに全部、身支度をととのえて、せせら笑ってしゃがんでいる〉は太宰治の小品「ア、秋」の一節だ。〈秋ハ夏ノ焼ケ残リサ〉とも言うから、夏好きだったか。無頼の作家ならずとも、晩夏は胸に一抹の感傷を引く。
 
“秋天,是狡猾的恶魔。在夏季时准备好了一切,已经笑弯了腰。”这是太宰治的小品文《啊,秋天!》中的一段。因为他还说过“秋天是夏季的灰烬”,所以或许他是个夏季爱好者。
 
フランスの詩人アポリネールにも〈ああ! 秋が 秋の奴(やつ)めが 夏をほろぼした〉の詩句がある(堀口大学訳)。秋の霧に包まれた田園を描く短章は、灼(や)ける日々の恋や青春の終わりを、重ね合わせてうたうようでもある。
 
法国诗人阿普里内卢也写过这样一句诗,“啊啊!秋天,秋天这混蛋摧毁了夏天。”(堀口大学译)。描写被秋天的雾气所笼罩的田野的短文,抒发了炎炎夏日的恋情和青春一起结束时的感情。
 
暑さが去ったあとに降る長雨に、古人は趣のある名を与えた。秋霖(しゅうりん)はよく聞くが、秋湿(あきじめ)り、秋黴雨(あきついり)といった呼び名もある。雨が上がって、高い空に刷(は)いたような雲が浮かべば、秋もしだいに定まってくる。
 
暑气去后便是绵绵细雨,古人赋予了起有趣的名字。秋霖是我们耳熟能详的,而且还有“秋湿り”、“秋黴雨”这些名称。如果降雨停止,高空中飘着如果刷上去的云彩,那么秋天的气候也就随之稳定了。
 
近年、秋が短くなったという指摘が多い。温暖化のせいか夏がいつまでも居座り、秋の領域を侵食しているためらしい。久しぶりにゆったりと秋の時が流れるのもいい。ゆく夏を惜しみながら、カーテンコールは控えるとする。
 
近年来,很多人指出秋天变得短了。或许是温暖化的原因,夏天盘踞不去,侵蚀着秋季的领域。度过久违的、优先的秋日时光也是不错。在惜别离去的夏天的同时,等待其的谢幕。
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