▼1984年的洛杉矶奥运会上,柔道运动员山下泰裕拖着肌肉撕裂的右腿上场决赛。对阵的埃及运动员拉修旺据说临上场时得到指点如何应战,让他在最初的一分钟里不要使用任何技巧,促使山下情绪焦躁,然后再攻其右腿。
▼しかし試合が始まると、彼は作戦を無視した。真っ向から勝負を挑み、山下に敗れた。国際フェアプレー賞を受けたラシュワンは後に語っている。「尊敬する山下の弱点を攻めるのはいやだった」
▼可是,比赛开始以后他没有按照传授的机宜行事,而是发起了正面进攻以一决雌雄,结果败于山下门下。荣获国际公平竞争奖的拉修旺事后说,“我不能向我所尊敬的山下弱点发起攻击”
▼政治にフェアプレーを求めるのは、お門違いかもしれない。それにしてもこれが単に、相手が弱っている時を選んでの攻めであるなら、しらけてしまう。安倍晋三首相が衆院を解散する検討に入ったそうだ
▼要求政治公平竞争,也许是找错了地方。即便如此,倘若特意选择对手赢弱的时刻发起进攻的话,确实有点儿不够厚道。听说安倍晋三首相正在考虑解散众议院。
▼28日に始まる臨時国会の冒頭に踏み切る可能性があるというから、ずいぶん急な話だ。野党第1党の民進党が離党者の続出で低迷し、今なら勝てると踏んだか。臨時国会が吹き飛べば加計学園や森友学園の問題も追及されず一石二鳥なのだろう
▼据说,28日开始的临时国会初始之时着手进行的可能性很大,所以这还真是桩急事。或许是因为确准在野第一大党民进党由于不断出现离党人员,正处于低迷不振时期,现在正好胜出?临时国会一起,加计学园以及深友学园的问题也就顾不上追究,这岂不是一石二鸟。
▼かつて首相の吉田茂は野党議員との質疑で「バカヤロー」と口走った。国会軽視だと責められた末に衆院を解散し、「バカヤロー解散」と呼ばれた。このまま大義なき解散を迎えるなら、今回は有権者がばかにされたことになるか
▼曾几何时,首相吉田茂在与在野党议员答辩质疑的过程中曾说漏了嘴,爆出了“混蛋”粗口,以至于被谴责蔑视国会。当时他也解散了众议院,被称为“混蛋解散”。倘若如此毫无大义可言的解散一旦既成事实,不知会否形成戏弄选民的后果?
▼怒りを感じたとしても、さて受け皿はとなると寒々とした風景がある。とくに民進党の体たらくは、肉離れなどで済む話ではない。与党は、不戦勝を狙うような気持ちで総選挙に臨むのだろうか。民主主義の荒野である。
▼即便深感愤怒,那么一旦说到如何接招,眼前还真是一片萧瑟的景象。特别是民进党的现状,不仅仅是肌肉撕裂等方面的问题。不知道执政党是否将以心系不战而胜大目标的激情投入大选。眼前活脱脱一片民主主义的荒原。