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あらしの前の木と鳥の会話(1)

时间: 2022-09-19    进入日语论坛
核心提示:一ある山やまのふもとに、大おおきな林はやしがありました。その林はやしの中なかには、いろいろな木きがたくさんしげっていまし
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一


ある山やまのふもとに、大おおきな林はやしがありました。その林はやしの中なかには、いろいろな木きがたくさんしげっていましたが、一番ばんの王おうさまとも見みられたのは、古ふるくからある大おおきなひのきの木きでありました。
また、この林はやしの中なかには、たくさんな鳥とりがすんでいました。しかし、なんといっても、その中なかの王おうさまは、年としとったたかでありました。多おおくの鳥とりたちは、みんな、このたかをおそれていました。
ある日ひのこと、古ふるいひのきの木きと、たかとが話はなしをしたのであります。
「いま、人間にんげんは、ひじょうな勢いきおいで、いたるところで木きを伐きり倒たおしている。いつ、この林はやしの方ほうへも押おし寄よせてくるかしれない。人間にんげんは、りこうかと思おもうと、一面めんは、ばかで、自分じぶんから火ひを出だして、自分じぶんの住すんでいる家いえも、また、せっかくりっぱに、仲間なかまのためになった街まちも、みんな焼やいてしまう。そんなことは、俺おれたちが考かんがえたって、想像そうぞうのつかないことだ。そうして、家いえが失なくなったり、街まちが焼やけてしまうと、あわてて大急おおいそぎで、俺おれたちのいる方ほうへやってくる。そんなにまで俺おれたちは、人間にんげんのために尽つくしているのに、ありがたいとは思おもっていない。」と、ひのきの木きは、話はなしかけました。
くるくるとした、黒くろい、鋭するどい目めをしたたかは、これをきいていましたが、
「人間にんげんというやつほど、わがままなものはない。おまえさんが、そう怒おこんなさるのも無理むりはない。私わたしたちだって、これまでずいぶんこらえてきたものだ。」と、たかは、おうようにいいました。
「しかし、あなたがたは、自由じゆうに飛とんで歩あるける身体からだだから、なにも、人間にんげんのいうとおりにならなくてもいいのだ。人間にんげんのいないところへいってしまえば、つらいめにもあわなくてすむというものだ。」
「ひのきの木きさん、おまえさんも、年としをとって、すこし、もうろくなさったとみえる。私わたしたちの仲間なかまが、人間にんげんのために、どれほど、働はたらいて、どれほど、いじめられてきているか知しれたもんでない。だいいち考かんがえてみなさるがいい。人間にんげんは、馬うまや、牛うしや、犬いぬや、ねこのために、病院びょういんまで建たててやっているのに、私わたしたちの病院びょういんというようなものを、まだ建たてていない。こうした大不公平だいふこうへいは、ここに挙あげ尽つくされないほどある。これに対たいして、あなたがた同様どうよう、私わたしたちが、黙だまっているものですか。」と、年としとったたかはいいました。
空そらを暗くらくするまでしげったひのきの木きは、黙だまって、たかのいうことを聞きいていました。
「おい、兄弟きょうだい、もうよく話はなしがわかった。俺おれたちは、みんな人間にんげんの仕打しうちに対たいして不平ふへいをもっているのだ。しかし、まだ、これを子細しさいに視察しさつしてきたものがない。だれかを、人間にんげんのたくさん住すんでいる街まちへやって、検しらべさせてみたいものだ。そして、よくよく人間にんげんが、不埓ふらちであったら、そのときは、復讐ふくしゅうしよう……そうでないか?」と、ひのきの木きはいいました。
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