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強い大将の話(4)

时间: 2022-11-27    进入日语论坛
核心提示:四また、すごすごと、大将たいしょうはきた路みちをもどらなければなりませんでした。そのうちに、いつしか、その日ひも暮くれか
(单词翻译:双击或拖选)
 

四


また、すごすごと、大将たいしょうはきた路みちをもどらなければなりませんでした。
そのうちに、いつしか、その日ひも暮くれかかったのであります。すると、あちらから、おじいさんが、つえをついてきました。大将たいしょうはそのおじいさんを呼よび止とめて、自分じぶんは大将たいしょうであるが、都みやこへ帰かえろうと思おもって道みちに迷まよって、二人ふたりの女おんなたちに路みちをきいたら、みんなうそをいったが、それはどういうものだろうと問とわれたのであります。
おじいさんは、つえにすがって、背せを伸のばしながら答こたえました。
「年老としとった女おんなは、母親ははおやであって、その子供こどもが戦争せんそうにいって、死しんだのを深ふかく悲かなしんでいるからでありましょう。」と答こたえました。
「そんなら、娘むすめは……。」と、大将たいしょうは問とわれました。
おじいさんは、
「その娘むすめは、結婚けっこんして、まだ間まもないのであります。それを夫おっとが戦争せんそうにいって、死しんだのを深ふかく悲かなしんでいるからでありましょう。」と答こたえました。
おじいさんは、大将たいしょうに、都みやこにゆく路みちをていねいに教おしえました。大将たいしょうは、今度こんどは、まちがいなく都みやこに帰かえられました。そして、高たかい位くらいに上のぼりましたが、大将たいしょうは、また一面めんにおいて人情にんじょうにも深ふかかった人ひとで、死しんだ人々ひとびとに同情どうじょうを寄よせられて、ついに大将たいしょうの職しょくを辞じして、隠居いんきょされたということであります。
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