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時計とよっちゃん(4)

时间: 2022-11-27    进入日语论坛
核心提示:九ある日ひのこと、よっちゃんは、お母かあさんといっしょに、近所きんじょの、よっちゃんをかわいがってくださるおばさんのお家
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九


ある日ひのこと、よっちゃんは、お母かあさんといっしょに、近所きんじょの、よっちゃんをかわいがってくださるおばさんのお家うちへゆきました。よっちゃんは、お母かあさんにだかれているうちに、眠ねむけがさしてきて、いつしか眠ねむってしまいました。「そのまま、そっとここへお寝ねかしなさい。」と、おばさんは、よっちゃんのお母かあさんに向むかって、いわれました。「こまった子こですこと。」と、お母かあさんはいって、よっちゃんを、おばさんの敷しいてくださったふとんの上うえへ寝ねかしました。よっちゃんは、いつも、いまごろ昼寝ひるねをしますので、いい心地ここちで眠ねむってしまいました。「お目めがさめましたら、私わたしが連つれてゆきますから。」と、おばさんはいわれました。よっちゃんのお母かあさんは、よっちゃんを残のこして、家いえに帰かえってしまったのであります。
よっちゃんは、たくさん眠ねむると、目めがひとりでにさめました。よっちゃんは、寝起ねおきがいいのであります。ぱっちりした目めをあけて、しばらくあたりを見みまわしていました。「チョット、チョット。」と、頭あたまの上うえで、いつもよっちゃんを呼よぶ時計とけいの音おとがしなかったのです。よっちゃんは、どうしたことかと気きづいてあたりをさがしますと、まったく、ようすがちがっていて、茶ちゃだんすも、まるい、白しろい顔かおの時計とけいもないので、急きゅうに、恐おそろしくなって泣なき出だしました。

十


おばさんは、すぐ、よっちゃんのそばにやってきて、「よっちゃん、ここは、おばさんの家うちなんですよ。」といいきかせましたけれど、よっちゃんは、泣なきやみませんでした。おばさんは、しかたなく、よっちゃんを抱だいて、よっちゃんのお家うちへつれてまいりました。そして、お母かあさんの手てに渡わたしました。よっちゃんは、お母かあさんの顔かおを見みると、ますますかなしくなりました。ちょうど、このとき、茶ちゃだんすの上うえにあった目めざまし時計どけいが、「チョット、チョット。」といって、よっちゃんを頭あたまの上うえで呼よびました。よっちゃんは時計とけいの、円まるい白しろい顔かおを見みると、やっと自分じぶんの家うちへ帰かえったことがわかって、安心あんしんしました。
その翌日よくじつも、よっちゃんはいつものように昼寝ひるねをしました。そして、ぱっちりと目めが開あくと、また昨日きのうのように、ほかの家うちではないかと、頭あたまをあげて、あたりを見みまわしました。すると、茶ちゃだんすの上うえにはおなじみの、円まるい、白しろい顔かおをした時計とけいが、にこにこと笑わらっていて、「チョット、チョット。」といって、よっちゃんを呼よびかけるのでした。よっちゃんは、それを見みると、安心あんしんして、にっこり笑わらいました。そして、こちらへ走はしってきて、「お母かあちゃん、お菓子かし……。」といって、はや、ねだるのでした。お母かあさんは、その声こえを聞きくと、喜よろこばしそうな顔かおをして、すぐに、よっちゃんのそばへやってきました。
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