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不死の薬(3)

时间: 2022-12-10    进入日语论坛
核心提示:三「それからどうなったい。」と、甲こうが丙へいに尋たずねました。「これで、もうお話はなしは終おわったんだよ。」丙へいが星
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「それからどうなったい。」
と、こうへいたずねました。
「これで、もうおはなしわったんだよ。」
へい星晴ほしばれのしたそらをながめてこたえました。
「その家来けらいんでしまったから、天子てんしさまもんでしまったんだね。」
おつがいいました。
「それはそうさ、天子てんしさまも不死ふしくすりむことができなかったから、やはりとしってんでしまいなされたろう。」
へいがいいました。
「ばかだね、その家来けらい自分じぶんもそのくすりんで、そして天子てんしさまへも徳利とくりなかれてってゆけばよかったのに。そうすれば二人ふたりともななかったろうに。」
と、おつかんがえながら家来けらい智慧ちえのないのをわらっていいました。
「だって、天子てんしさまよりさきむのは不忠ふちゅうおもったかもしれないさ。」
こうがいいました。
にんは、かしのしたこしろして、西南せいなん国境くにざかいにある金峰仙きんぷせんほうながら、まだあのたかやまみねには不死ふしいずみがあるだろうかというようなことをはなして空想くうそうにふけりました。星晴ほしばれのしたよるそらたかやまのとがったみねくろくそびえてえます。そのみねうえにあたって一つ金色こんじきほしがキラキラとかがやいています。
にん子供こどもらは、よく祖母そぼや、母親ははおやから、ごとにてんからろうそくがってくるとか、また下界げかいで、このやまかみさまにいのりをささげるろうそくのが、そらおよいでやまみねのぼるとかいうような不思議ふしぎはなしむねうちおもしました。
かみさまというものはあるものだろうか。」
と、もっとも年少ねんしょうへいが、たまらなくなってためいきをしながらいいました。
学校がっこう先生せんせいはないといったよ。」
と、おつ教師きょうしのいったことをおもしていいました。
先生せんせいはどうして、ないことをっているだろう。」
と、こうおつのいったことにうたがいをはさみました。
ぼくはあるとおもうよ。そんなら、だれがあのほしや、やまや、この地球ちきゅうや、人間にんげんつくったのだろう。」
と、へいかがやひとみほしけてなみだぐみました。よるかぜかれて、かしのがサワサワとっています。
「そして、だれがこの人間にんげんつくったんだろう。」
と、へいこえふるわせてさけびました。
にんはしばらくだまって、ふかおもいにしずんでいましたが、
不思議ふしぎだ。」
といいいました。
すでに北国ほっこくなつはふけてみえました。
 
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