嫌なことがあっても笑顔でいなさい。そうすれば、きっと神様は見てくれているから。笑っている人の所に、きっと福はおりてくるから。
父はそう言って、自ら笑顔を心がけていました
幼いころ、父や母に叱られたり、友達と喧嘩をしたりすると、私はすぐに不機嫌になり、泣いてしまう子供でした。そんなときに限って、部屋に貼られている「笑顔大事に」という言葉が目に入り、癇に障ってますます機嫌が悪くなってしまったものでした。
しかし、今では笑顔の重要さが身に染みて感じられます。
私は大学生になり、今は実家を離れて暮らしています。話を聞いてくれる、そして時には叱ってくれる両親は、もう傍にいません。
私の通っている大学は芸術大学なので、上手く作品が作れなくて悩んだり、教授から厳しい指導を受けたりすることが頻繁にあります。そんな時、私は父の言葉を思い出すのです。
辛くても苦しくても、笑顔でいればきっと神様は見ていてくれる。
その言葉が、私の支えになりました。
そして実際、笑顔を心がけると人間関係は円滑に、物事も上手くいくことが多いような気がします。また、笑顔でいると自分自身、辛い気持ちが薄らぐような気分になるのです。
勿論辛いときは泣いても、弱音を吐いてもいいのだと思います。しかし、最後には笑うことが大切なのだと私は感じます。
私は父から、笑顔の力、笑顔の大切さを受け継ぎました。私もいつか、自分の子供が出来た時は、笑顔の力を受け継いであげたい。そう思っています。