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「娘と母の間で」

时间: 2017-09-06    进入日语论坛
核心提示:小学校の頃、「看護婦のママは私の自慢」って作文に書いたけど、本当は半分ウソ。ママを悲しませたくなかったから。授業参観、親
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小学校の頃、「看護婦のママは私の自慢」って作文に書いたけど、本当は半分ウソ。ママを悲しませたくなかったから。
授業参観、親子遠足、個人面談、運動会、展覧会。全部ママに来て欲しかった。
学校で友だちと喧嘩した日は抱きしめて欲しかった。先生に褒められた日は、お風呂で私の自慢話を聞いて欲しかった。
でも、いつもいそがしく、看護婦、妻、娘、母の4役をこなすママを、私の一言で煩わせてはいけないと、小さいながらに思っていた。
そして60を過ぎたママは体を壊し、あっという間にベッドから起き上がる事も出来なくなってしまった。
それからというもの、私は時々実家に帰っては、ママのベッドの隣で寝た。二人の娘を授かり、30過ぎのいい大人になっていた私は、いつも手を伸ばし、ママと手をつないで寝たいと思った。無邪気な振りをしてママの布団にもぐり込み、「一緒に寝よう。」と言いたかった。でも、そうするには、ママはもうあまりにも弱々しく、痛々しく。私の一言はママを傷つけてしまう気がして、「言ってはいけない」と、あのときのように思ってしまった。
今でもやっぱりあの時手を伸ばしていたら、布団にもぐり込んでいたらと思う。
時すでに遅し。
そして私は今、二人の娘たちに思う。
「お母さんは、あなたたちを抱きしめてあげられてる?」「話しを聞いてあげられてる?」「全てを受け止めてあげられてる?」と。
娘としては心残りのことがある。
もう挽回するチャンスはない。
けど母としては、二人の娘にチャンスを与えてもらえている。今のところ。
これから私は二人と県かも、おしゃべりも、スキンシップも沢山する。
いいでしょ。羨ましいでしょ、ママ。
二人にとって親よりも大切と思える人が現れるその日まで。
母として、心残りのないように。
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