次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
最近、ビタミン剤を常用している人が多いという。と言っても、病気の治療としてだけではなく、食事で補得ない食品の代わりとして飲んだり、美容のためといった目的で飲んでいる人も多いようだ。ただ、ビタミン剤を売る店も増えており、コンビニでも手軽に手に入れられるようになった。ただ、ビタミン剤と一口に言っても、いろいろな種類があり、他の食料品のように、自由にコンビニで売ることができるわけではない。
ビタミン剤は、大きく医薬品と食品とに分けられる。医薬品として扱われるビタミン剤は、肌あれや肩こりなどの身体の不調を改善する「薬」として役割をもっている。また効果・安全性などがはっきりと書かれており、ビタミンやミネラルの配合量も多い。そのため薬局でしか販売できない。
一方、食品として扱われるビタミン剤は、効果の表記がない。値段も医薬品と比べるとかなり安い。これらのビタミン剤が、コンビニでも販売が許可されているものなのだ。
「薬」として飲むのであれば、症状をきちんと医者や薬剤師に説明して適切なものを摂取する必要がある。栄養剤として飲むのなら、安易いビタミン剤に頼ろうとせず、普段から栄養のバランスを考えた食事を心がけ、その上で必要に応じた量を摂取すると言う考え方をもつことが大切だろう。
問 本文の内容と合っているものはどれか。
1 コンビニで売っているビタミン剤は「食品」であり、薬局で売っているビタミン剤は「薬」だが、成分内容や効果は ほとんど変わらない。
2 薬局で売っているビタミン剤は、成分や効果などの表記があるので、医者に相談する必要はないが、コンビニ で売っているビタミン剤は、効果や安全性の表記がないため、取る場合には医者など専門家のアドバイスを受 けたほうがいい。
3 ビタミン剤は、薬局でもコンビニでも売られているが、その種類の違いを知り、自分の目的に合わせて必要なも のを、必要な量とることが望ましい。
4 薬局で売っているビタミン剤は医薬品だが、栄養剤としては使えないので、それに頼らず、コンビニで売ってい るビタミン剤を普段からとるようにし、健康管理を怠らないよう、心がけることが大切である。
正解
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