私は大学で四年間、日本語を学んできましたが、外国との友好は易しく、理解は難しいと感じています。外国を知るためには、テレビを見たり、雑誌を読んだり、互いに相手の国を訪問したりすることも必要なことだと思いますが、まず、その国の言葉や風俗、習慣、文化を学ぶことによって互いに多くの誤解があることに気づくことが、何よりも大切ではないでしょうか。私は大学で日本の先生や日本からの留学生、旅行で中国に来た人たちなど、、大勢の日本人と知り合いました。ちょっとしたきっかけがあれば、簡単に知り合いにはなれます。しかし、付き合いが深くなってくると、それまで気づかなかったことが、いろいろわかってきます。こういう時が本当に理解し合い、長く付き合っていけるかどうかの分かれ目になると思います。
相手国の習慣や考え方の違いから誤解が生まれ、さらに深く付き合っていく上で妨げになることがよくあります。
中国にはタバコと酒は家を分かたずということわざがあります。つまり、タバコと酒はその場に居合わせた人には、誰にでも勧めるのが中国の習慣で、人間関係をスムーズにするための第一歩なのです。
ところが、日本の人は自分だけタバコを吸うことがよくあります。中国語をまったく話せない人であれば、中国の人も特に気にしないでしょうが、かなり中国語が話せる日本の人が自分だけタバコを吸ったら、あれだけ中国語を話せるから、中国の習慣も知っているはずなのにと思い、それっきり付き合いをやめてしまいました。だから外国のことをするために、その国の言葉を学ぶことは第一歩ですが、同時にその国の習慣や考え方もよく学ばなければいけないと思います。