(1)
川は、人生と自然の関わりを深く結びつける空間である。人が自分の人生のイメージを川の流れに重ね合わせる場といってもよく、人の人生を形づくっていく経験が貯蓄される場であるといってもよい。
川のもつ変化の相は、それを体験する人間の経験の豊かさの諸相でもある。川は人々に様々な経験を与え、人生を豊かにする可能性をもつ。人生を豊かにするということのなかに、川のもつ「流れ」がある。しかし、河川事業を行うとき、しばしばこの根本的な性格が見落とされる。
「問い」筆者は川と人生をどう考えているか。
1 川の流れの変化を見ていると、人生を考える手掛かりとなる。
2 川が水や食べ物を与えてくれなかったら、人生はつまらない。
3 川を見ていると人生を形づくるために自然が必要だと感じられる。
4 川のある空間で人生を考えると、豊かな発想が生まれやすい。
(2)
いわゆる「地理(注1)オンチ」「歴史オンチ」は、なぜ生まれるのであろうか。一つには地理にも歴史にも無関心だからであろうか。(注2)今一つは地理か歴史、あるいはその両方に関心を持つけれども、地理は地理、歴史は歴史と、取り離して理解し、頭の中で両者が結びつかないためと思われる。残念ながら私も長い間、後者の状態におかれていた。それが最近、外国旅行を通じて、ようやく両者が結びつくようになってきた。
(注1)オンチ:ある方面、分野が全然わからない
(注2)今一つには:もう一つには
「問い」筆者は長い間どんな状態だったのか。
1 歴史がすきだった
2 歴史にも地理にも無関心だった
3 歴史と地理が全然わからなかった
4 歴史と地理を関係させて考えられなかった