第2回 【あかん】
辞書には
『〔連語〕(「らち(埒)があかぬ」の上を略した表現「あかぬ」から)物事がうまくいかない。効果がない。むだである。だめである。あかぬ。*浄?祇園祭礼信仰記‐四「あかんあかん、何ぼいうても次風呂はならぬ」 国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
「だめだ」と言われると何もかも全て否定されているようなニュアンスがありますが、「あかん」と言う言葉には何か余裕さえ感じられます。
【例】
「あかんあかん。そんなことしたらあかんやろ」
「あかんたれ」と言う言葉があります。共通語では「駄目な奴」とか「弱虫」ぐらいに相当しますが、もうすこし軽い意味合いで使います。
実際「駄目な奴」と面と向かって言われるともう立ち直れませんが、「あかんたれ」と言われても「わしもあかんたれやけど、おまえも貧乏たれやんか」ぐらいは言い返せます。