第18回 【ほたえる】
辞書には
『〔自ヤ下一〕ほた?ゆ〔自ヤ下二〕(「ほだえる」とも)
1 あまえる。つけあがる。*浄?夏祭浪花鑑‐一「栄曜栄花にほたへ過し」
2 ふざける。たわむれる。じゃれる。*浄?卯月の紅葉‐上「若いなりしてびらしゃらと、あんまりほたへさっしゃるな」
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
ふざけて騒ぐというような感じです。
第6回で 【いちびる】という言葉を紹介しましたが、「いちびる」とは若干ニュアンスが違います。
「いちびる」は共通語の「おどける」に近く、「ほたえる」は「子どもがふざけて騒ぐ」という感じです。
小学生ぐらいの子どもが集まるとすぐにふざけて騒ぎ出します。まさしく「ほたえる」という感じです。
【例】
「こんなとこでほたえたらあかんがな」
「ほたえる」という言葉は私が子どものころにはよく聞いた言葉でしたが、最近は全然聞きません。いまでも関西で使われているのかどうか私にはわかりません。