3、 別れ際の言葉
(1) 基本型
李 :本日は時間を割いていただきまして、ありがとうございました。
担当者:いえいえ、こちらこそ。これをご縁に今後ともよろしくお願いいたします。
李 :では、次回は○○日にまたお伺いします。
担当者:お待ちしております。
(2) 話を切り上げたいとき
<訪問者の側から切り出す>
李 :次の得意先回りも残っておりますので、私はこれで失礼します。本日はお忙しいところをありがとうございました。
取引先:そうですか。それでは、こちらからお電話させていただきます。
李 :では、ご連絡をお待ちしていおります。
<接客者の側から切り出す>
李 :もっとゆっくりお話ししたいのですが、あいにく今日は○○時から会議が入っておりますもので、・・・。
担当者:これはどうも、では、そろそろ私も失礼します。
李 :では、この話の続きは後日改めてと言うことでよろしいでしょうか。
担当者:では、よろしくお願いいたします。
(3) 相手に来社を願った場合の応対
李 :本日はお忙しいところをご足労いただき、誠にありがとうございました。
担当者:いいえ、こちらこそ、お忙しいところをお騒がせいたしました。
李 :では、今度かこちらからお伺いさせていただきますので、・・・。
担当者:お待ちしております。では、私はこれで。
常套表現と解説
・ 本日は時間を割いていただきまして、ありがとうございました
本日はお忙しいところを、ありがとうございました
本日はご足労いただき、ほんとうにありがとうございました
・ 次の得意先回りも残っておりますので、私はこれで失礼します
もっとゆっくりお話ししたいのですが、あいにく今日は○○時から会議が入っておりますもので、・・・
・ これをご縁に今後ともよろしくお願いいたします
これをご縁に弊社をお引き立てください
・ では、次回は○○日にまたお伺いします
では、ご連絡をお待ちしていおります
ビジネスでは別れ際の言葉がおろそかにできません。これからも良好な取引関係を続けるためには、商談がまとまらなかったときでも、相手に好印象を与え、・のようにお礼の言葉を言って、次につながる別れ方をするように心がけましょう。
・は話を切り上げたいときの言い方ですが、理由は必ずしも事実である必要はありません。ビジネスマン同士であれば、その一言が切り出されたら、相手が話を終えたがっていると、一瞬で察知します。その際は、もしあなたがもっと話したいことがあるときでも、潔く去ることが大切です。それ以上強引に話を続けたとしても、いい結果は望めません。いえ、「察しの悪い奴」とマイナス評価になってしまうでしょう。
・は送別れ際に使う言葉ですが、商談がうまくいったときも不調の時にも使える便利な言葉なので、ぜひ使いこなせるようにしておきましょう。