2、 商談の進め方
<通常の場合>
李 :では、このような案でいかがでしょうか。
取引先:ええ、これなら当社としても問題はございませんが、一応、上司と相談の上で正式のお返事をさし上げると言うことで、ご了解いただけませんか。
李 :はい、けっこうです。では、できるだけ早いご返答をお待ちしております。
<決断を迫る>
李 :期日も迫っておりますから、この最終案でお願いできればと思いますが、いかがでしょうか。
取引先:もう、二、三日待っていただけないでしょうか。
李 :いやぁ、それではこちらも上司から叱られますので、できれば一両日中にご返答願いたいんですが、もし、まだ、十分にご理解いただいていない点がございましたら、ご説明いたしますが、・・・。
取引先:わかりました。明日中には必ずお返事いたします。
李 :ありがとうございます。
常套表現と解説
・ このような案でいかがでしょうか
この案でお願いできればと思いますが、いかがでしょうか。
まだ、十分にご理解いただいていない点がございましたら、ご説明いたしますが
では、ここにサインを願えますか
・ できれば、○○日までにご返答願いたいんですが
できれば一両日中にご返答願いたいんですが、
商談は最初は双方の希望を出し合うことから始まりますが、その案ですんなり決まることはまずありません。そこから交渉が始まり、双方が折り合える点がしだいに煮詰まってきます。そして商談は詰めの段階に至り、最終的には契約書へのサインということになります。なお、「まだ、十分にご理解いただいていない点がございましたら、ご説明いたしますが」は結論を引き延ばそうとしている相手に最終決断を迫る言い方になります。その際は、・のように期限を切ってプレッシャーを掛けたりします。