萩本欽一さんとのコンビ「コント55号」で一世を風靡し、映画や舞台で俳優としても活躍したコメディアンの坂上二郎さんが今朝(10日)、栃木県内の病院で脳梗塞のため亡くなりました。76歳でした。
坂上さんは鹿児島県の出身で、歌手を志して上京後、コメディアンに転身し、コンサートの司会などを経て昭和41年に萩本欽一さんとお笑いコンビの「コント55号」を結成しました。舞台やテレビでは、萩本さんの突っ込みに誠実そうな坂上さんが汗だくで応じるとぼけた味わいのコントが人気を集め、「飛びます、飛びます」などのギャグを生み出しました。
俳優としても、昭和57年に放送されたNHKの連続テレビ小説「ハイカラさん」や、平成2年の大河ドラマ「翔ぶが如く」などテレビや舞台で存在感のある演技を見せました。坂上さんは、平成15年に脳梗塞で倒れたあと、萩本さんが演出する舞台で復帰しましたが、去年8月に再び倒れました。その後、栃木県内の自宅から病院に通い、復帰を目指してリハビリに励んでいましたが、10日朝、容体が悪化し、午前9時40分ごろ脳梗塞のため亡くなりました。