大学入試の問題が試験中にインターネットの質問サイトに投稿された事件で、京都大学の業務を妨害した疑いで昨日(3日)逮捕された仙台市の男子予備校生は「京都大学以外に受験した3つの大学の入学試験でも質問サイトに投稿してカンニングをした」と供述していることが警察への取材で分かりました。京都府警察本部は、今日から本格的な取り調べを始め、投稿方法の解明を進めることにしています。
仙台市に住む19歳の男子予備校生は、先月26日に行われた京都大学の入学試験で携帯電話を使ってインターネットの質問サイトに英語の問題の一部を投稿し、大学の業務を妨害したとして、昨日、偽計業務妨害の疑いで京都府警察本部に逮捕されました。
調べに対して予備校生は「自分1人で携帯電話を使い質問サイトに投稿した。合格したかった」と投稿を認めているということです。また、「すごく反省しています。ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」と供述しているということです。予備校生は京都大学のほか、早稲田大学、同志社大学、それに立教大学の入学試験も受験したとみられていますが、「京都大学以外に受験した3つの大学の入学試験でも質問サイトに投稿してカンニングをした」と供述していることが警察への取材で分かりました。また、「大騒ぎになってしまい、いつ警察が来るのかと、ずっと怖かった。捕まってホッとした」と話しているということです。警察は予備校生が1人で投稿を行っていたとみており、押収した携帯電話のインターネットへの接続記録や発信場所の記録を分析するなどして投稿方法の解明を進めることにしています。