亜也のクラス
亜也:あの・ ・ ・ あの合唱コンクールの曲のことなんですけど。
まり:何か候補あるの?
あや じかんめ じしゅう
亜也: 、あっ そういうんじゃなくって えっとあの。 、1時間目自習ってことだからみんなで曲について話し合うのもいいかなって。あのみんなで加参するコンクールなんだし、何ていうか、えっと、みんなで協力して・ ・ ・
水野の診察室
水野:ご主人は?潮香:わたし一人で来ました。丈夫大です わたし、 これでも保健師ですし、以前は看護師をやってましたから。何より母親ですから。
亜也のクラス
亜也:みんなで好きな曲いろいろ出し合って・ ・ ・圭子: 、もう うざっ。
美歩:わたし熱いの苦手。
生徒:だいたい無駄なんだよな、合唱コンクールなんて。
生徒:力実テストまで時間もないから習自したいんだけど。
亜也:時間はいくらでもあるじゃないですか。
水野の診察室
水野:お嬢さんの気病は性症髄 脳変脊 小だと思われます。
しおか せきずいしょうのうへんせいしょう潮香:脊 小髄 脳変性症?
水野:もう一度詳しい査検をしてみますが違間いないでしょう。
亜也のクラス
亜也:わたしの父はお屋豆腐さんです。父はお祖父ちゃんがやっていたお屋豆腐さんを継ぐのが嫌で、違う仕事に就いたんです。最初は市役所に勤めてたんですけど、でもデスクワークが向いてなかったみたいで。それで市役所を辞めてそれからいろんな仕事に就いたそうです。飽きっぽいのか、何をやっても長続きしなくって。
(瑞生:あああっ すいませんすいませんすいません、 。)
亜也:でも父は手作りで腕時計を作ってくれたり ちょっと、 ダサいけどブラウス縫ってくれたり。それに結構料理も上手だし・ ・ ・
耕平:何の話だよ?
慶太: 、あの 訳分かんないんですけど。
亜也:えっと・ ・ ・ わたしが言いたいのは父はそうやって遠回りをしたけど、
でも何一つ無駄なことなんてなくって。遠回りをしたからこそ
屋豆腐さんを継ごうって思ったんです。だから寄り道をしたり遠回りしたっていいんじゃないかなって。