日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂 魔女の宅急便
返回首页

二十二 (この部分はヘイスティングズ大尉の手記ではない)_ABC殺人事件(ABC谋杀案)_阿加莎·克里斯蒂作品集_日语阅读_日语学习网

时间: 2024-10-24    作者: destoon    进入日语论坛
核心提示:  二十二 (この部分はヘイスティングズ大尉の手記ではない)アレグザンダーボナパートカスト氏は、じっとすわりこんでいた。
(单词翻译:双击或拖选)
  二十二 (この部分はヘイスティングズ大尉の手記ではない)
アレグザンダー·ボナパート·カスト氏は、じっとすわりこんでいた。かれの朝食が、手もつけないまま、皿の中でつめたくなっていた。新聞が、ティー·ポットに立てかけてあった。カスト氏が、むさぼるような興味で読んでいたのは、その新聞だった。
  不意に、かれは、立ちあがって、しばらく、歩きまわってから、窓ぎわの椅子に腰をおろした。かれは、両の手に顔をうずめて、おしころしたようなうなり声をあげた。
  かれには、戸の開く音が聞こえなかった。家主のマーベリー夫人が、戸口に立っていた。
  「ねえ、カストさん、もし、あんたが、なにかうまい――おや、どうかしたんですか? 気分がよくないんですか?」カスト氏は、両手から顔をあげた。
  「なんでもないんです。全然、なんでもないんです、マーベリーさん。なんだか――けさは、あまり気持ちがよくないんです」マーベリー夫人は、朝食の盆を、じろじろと見た。
  「なるほど。それで、朝ご飯に、手をつけなかったんですね。また、頭が痛むんですか?」「いや。ほんのすこし、痛むんです……すこし――すこし、気分が悪いんです」「そりゃ、いけませんね、ほんとに。それじゃ、きょうは、出かけないんでしょう?」カスト氏は、いきなり、飛びあがって、「いえ、いえ、出かけなくちゃいけないんです。仕事ですから。大事なんです。とても大事なことなんです」かれの両手は、ぶるぶるふるえていた。かれがひどく興奮しているのを見て、マーベリー夫人は、かれをなだめようとして、「そうね、出かけなくちゃいけないのなら――出かけなくちゃいけないわね。こんどは、遠くへ行くんですか?」「いや、行くところは」――と、かれは、しばらく、ためらっていたが――� ABC殺人事件(ABC谋杀案) » 正文

二十二 (この部分はヘイスティングズ大尉の手記ではない)

时间: 2024-04-23    进入日语论坛
核心提示:  二十二 (この部分はヘイスティングズ大尉の手記ではない)アレグザンダーボナパートカスト氏は、じっとすわりこんでいた。
(单词翻译:双击或拖选)
  二十二 (この部分はヘイスティングズ大尉の手記ではない)
アレグザンダー·ボナパート·カスト氏は、じっとすわりこんでいた。かれの朝食が、手もつけないまま、皿の中でつめたくなっていた。新聞が、ティー·ポットに立てかけてあった。カスト氏が、むさぼるような興味で読んでいたのは、その新聞だった。
  不意に、かれは、立ちあがって、しばらく、歩きまわってから、窓ぎわの椅子に腰をおろした。かれは、両の手に顔をうずめて、おしころしたようなうなり声をあげた。
  かれには、戸の開く音が聞こえなかった。家主のマーベリー夫人が、戸口に立っていた。
  「ねえ、カストさん、もし、あんたが、なにかうまい――おや、どうかしたんですか? 気分がよくないんですか?」カスト氏は、両手から顔をあげた。
  「なんでもないんです。全然、なんでもないんです、マーベリーさん。なんだか――けさは、あまり気持ちがよくないんです」マーベリー夫人は、朝食の盆を、じろじろと見た。
  「なるほど。それで、朝ご飯に、手をつけなかったんですね。また、頭が痛むんですか?」「いや。ほんのすこし、痛むんです……すこし――すこし、気分が悪いんです」「そりゃ、いけませんね、ほんとに。それじゃ、きょうは、出かけないんでしょう?」カスト氏は、いきなり、飛びあがって、「いえ、いえ、出かけなくちゃいけないんです。仕事ですから。大事なんです。とても大事なことなんです」かれの両手は、ぶるぶるふるえていた。かれがひどく興奮しているのを見て、マーベリー夫人は、かれをなだめようとして、「そうね、出かけなくちゃいけないのなら――出かけなくちゃいけないわね。こんどは、遠くへ行くんですか?」「いや、行くところは」――と、かれは、しばらく、ためらっていたが――「チェルテナムです」そういったかれのいい方に、なにか、ひどく妙なところがあったので、マーベリー夫人は、びっくりして、かれを見つめた。
  「チェルテナムって、いいところですね」と、かの女は、話し好きらしい口振りで、いった。「わたしは、ある年、ブリストルから、あそこへ行ったことがあるんですよ。お店が、そりゃもう、とってもきれいでね」「そうでしょうね――ええ」マーベリー夫人は、ぎごちなく、体をかがめた――かがむということが、かの女の体つきに向かなかったのだ――そして、床の上にしわくちゃになって落ちている、新聞をひろいあげた。
  「このごろの新聞ときたら、どの新聞も、こんな人殺しのことばかりで、ほかには、なんにも」と、新聞をテーブルにおく前に、ちらっと見出しを見て、かの女はいった。「ぞっとしますよ、ほんとに。だから、わたしは、新聞なんか読まないんですよ。まるでまた、そこらじゅう、人殺しのジャックみたいですよね」カスト氏の唇くちびる が動いた、が、声は出なかった。
  「ドンカスターといえば――こんどの人殺しは、あそこであるんですってね」と、マーベリー夫人はいった。「それも、あしたですってね! ほんとに、身の毛もよだつじゃありませんか? わたしがドンカスターに住んでいて、名前がDではじまっていたりしたら、わたしは、一番の汽車で逃げ出しますわ。そうしますとも。わたしは、あぶないことはしないことにしているんです。なんかいいましたか、カストさん?」「なんにもいいませんよ、マーベリーさん――なんにも」「競馬もあるんでしょう。きっと、うまい機会だと思ったんでしょうね。何百人のお巡まわりさんだとかって、いってるわね。そのお巡りさんがはりこむんですって、だから――おや、カストさん、顔色が悪いようね。なにか、ちょっとお飲みになった方が、よくはないかしら? ほんとに、きょうは、お出かけにならない方がいいわね」カスト氏は、しゃんと立ちあがって、「どうしても行かなくちゃならないんです、マーベリーさん。わたしは、いつでも、きちんと守ってきたんです――約束は。人がみんな――信用してくれるようでなくちゃいけません! わたしは、一つのことをするといった時は、きっと、それをやりとげるんです。それが、たった一つの道ですよ、その――その――仕事をつづける」「でも、工合ぐあい が悪けりゃね?」「わたしは、病気じゃありませんよ、マーベリーさん。ただ、ちょっとくさくさしているだけなんです――いろいろな、自分一人のことで。よく眠れなかったんです。ほんとに、大丈夫です」かれの口振りが、あまりきっぱりしていたので、マーベリー夫人は、朝食の物を集めて、しぶしぶ部屋を出て行った。
  カスト氏は、寝台の下からスーツ·ケースを引っ張り出して、パジャマや、洗面袋や、替えのカラーや、革かわ のスリッパなどを詰めはじめた。それから、戸棚とだな をあけて、縦十インチ、横七インチほどの、やや平たいボール箱を一ダースほど、棚からスーツ·ケースの中に入れた。
  かれは、テーブルの上の鉄道案内に、ちらっと目をやってから、スーツ·ケースを手にして、部屋を出た。
  スーツ·ケースをホールにおいて、外套と帽子を身につけた。そうしてしまってから、大きなため息をついた。そのため息があまり大きかったので、おりから、わきの部屋から出て来た娘が、心配そうに、かれに目を向けた。
  「どうかしたの、カストさん?」
  「なんでもありませんよ、リリーさん」
  「だって、とても大きなため息をついてたわよ!」カスト氏は、だしぬけにいった。
  「あなたは、予感というものを感じやすいたちですか、リリーさん? 虫の知らせというものを?」「そうね、よくわからないけど、ほんとうは……もちろん、なにからなにまで、悪くいくような気のする日もあれば、なんでもうまくいくような気のする日もあるわね」「そうですね」と、カスト氏はいった。
  かれは、また、ため息をついた。
  「じゃ、さようなら、リリーさん。さようなら。あなたは、ここにいる間、いつでも、ほんとに、わたしに親切にしてくれましたね」「あら、さようならなんて、いわないものよ、まるで、永久に行っちまう人のようだわ」と、リリーは、声をたてて笑った。
  「いや、いや、もちろん、そんなことはありませんよ」「金曜日に会えるじゃないの」と、娘は、声高に笑った。「こんどは、どこへいらっしゃるの? また海岸?」「いや、いや――ええと――チェルテナムです」「あら、それもすてきね。でも、トーケイほど、すてきじゃないわね。あすこは、きっときれいだったでしょう。来年の休みには、あたし、ぜひ、行ってみたいと思ってるの。そりゃそうと、あなたは、きっと、人殺しの――ABC殺人事件のあった、すぐ近くにいらしたわけね。あなたが向こうにいたころに、起こったんじゃなかったかしら?」「ええと――そうです。でも、チャーストンは、六、七マイル離れているんです」「それにしても、きっと、胸がわくわくしたでしょう! だって、あなたは、町で殺人犯人とすれちがったかもしれないんですもの! すぐその男のそばに、いらしたかもしれないんですものね!」「そうです。そうかもしれませんね、もちろん」といってから、カスト氏は、ぞっとするような、ゆがんだ笑いを浮かべたので、リリー·マーベリーは、はっと、それを見とがめた。
  「あら、カストさん、お顔の色がよくないわ」「大丈夫です、大丈夫です。さようなら、ミス·マーベリー」かれは、帽子をあげて、ちょっと挨拶あいさつ をすると、スーツ·ケースを持ちあげて、かなり急いで、玄関から出て行った。
  「おかしな年より」と、やさしく、リリー·マーベリーはいった。「あたしの頭まで、どうかなったみたいだわ」クローム警部は、部下にいった。
  「靴下製造会社のリストをつくって、まわすんだ。それから、すべての代理商のリストもほしい――わかってるだろう、手数料を取って売っている者も、注文を取って歩く者も、みんなだ」「このABC事件のためですね?」「そうだ。エルキュール·ポワロ氏のお考えのひとつさ」警部は、軽蔑けいべつ するような口調でいった。「おそらく、どうということもないだろう、が、どんなつまらないものでも、機会をのがすわけにはいかんからね」「そのとおりです。ポワロ氏は、全盛時代には、かなりいい仕事をやったようですが、いまとなっては、ちょっと老いぼれたように思いますね」「ありゃ、山師だよ」と、クローム警部はいった。「いつも気取っていてな。人によるとだまされるが、わしは、だまされん。さて、それでは、ドンカスターの手配について……」トム·ハーティガンが、リリー·マーベリーにいった。
  「けさ、きみんとこの、老いぼれの退役軍人に会ったよ」「誰? カストさん?」「そう、カストだ。ユーストンでね。いつものとおり、道に迷った雌鶏めんどり みたいな恰好かっこう でさ。ぼくは、奴やっこ さんは、半分キじるしだと思うよ。誰か世話をする人がいり用だな。はじめに、新聞を落としてさ、それから、切符を落としたよ。ぼくが拾ってやったんだけど――まるきり、落としたのに気がつかないんだ。あわてた様子で、礼をいったけど、ぼくだと気がつかなかったろうな」「そりゃ、そうよ」と、リリーはいった。「廊下ですれちがう時に見かけるだけだし、おまけに、しょっちゅうじゃないんですもの」二人は、床をひとまわり踊った。
  「きみは、なかなかきれいに踊るね」と、トムがいった。
  「もっと踊ってよ」と、リリーはいって、くねらせて、ちょっと体を近づけた。
  二人は、またひとまわり踊った。
  「あなた、ユーストンとか、パディントンとかいったわね?」と、出しぬけに、リリーがたずねた。「カストじいさんに会ったのは、どこだっていってるのよ?」「ユーストンさ」「ほんと?」「もちろん、ほんとさ。どうしてだい?」
  「おかしいわ。あの人、パディントンからチェルテナムへ行ったものだと思ってたのに」「きみが、そう思っただけなんだよ。ところが、カストじいさんは、チェルテナムへ行かなかったんだ。あの人は、ドンカスターへ行ったんだ」「チェルテナムよ」「ドンカスターだよ。ぼくは、よく知ってるんだよ、きみ! とにかく、ぼくが切符を拾ってやったんだろう?」「でも、あの人は、チェルテナムへ行くって、あたしにいったんですもの、確かに、そういってよ」「ああ、きみは、間違って聞いたんだよ。あの人は、確かに、ドンカスターへ行ったんだよ。運がいい人って、あるもんだね。ぼくは、レジャー競馬で、ファイヤフライに、ちょっと賭けてるんで、とても、あいつの走るのが見たいんだがな」「カストさんが競馬に行ったとは思えないわ。あの人は、そんなような人じゃないもの。ねえ、トム、あの人、殺されなければいいけどね。ドンカスターでしょう、ABC殺人事件があるのは」「カストは、大丈夫だよ。あの人の名前は、Dではじまっていないもの」「この前にも、殺されていたかもしれなかったのよ。あの人がチャーストンの近くのトーケイに行っていた時、この前の殺人事件があったのよ」「あの人が? そりゃ、ちょっと偶然の一致だね?」かれは、声高く笑った。
  「まさか、その前には、ベクスヒルに行ってたんじゃないだろう?」リリーは、眉を寄せて、「あの人、どこかへ行ってたわ……そう、思い出したわ、どこかへ行ってたわ……それというのが、海水着を忘れて行ったんですもの。母かあ さんが繕ってあげたのよ、あの人のために。それで、母さんがいったわ。『ほらね――カストさんたら、きのうは、海水着も持たずに、出かけて行ってしまったよ』って。それで、あたし、いったのよ。『あら、そんな古い海水着なんかどうでもいいことよ――とてもおそろしい殺人事件があったのよ』っていったの。『若い娘さんが、ベクスヒルでしめ殺されたのよ』って」「そうだ。海水着がいり用だったというのなら、あの人は、きっと、海岸に行ったにちがいないんだ。ねえ、リリー」――と、かれの顔に、おもしろそうに、しわが寄った。「きみの、老いぼれの退役軍人が殺人犯だというのは、どうだい?」「あの哀れなカストさんが? あの人には、蠅はえ だって殺せやしないわ」と、リリーが声高に笑った。
  二人は、しあわせそうに踊っていた――その心の中では、いっしょにいる楽しさのほかには、なにもなかった。
  その意識しない心の中では、なにかが動いていたのだが……
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%
热门TAG:
[查看全部]  相关评论
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

热门TAG:
  • 上一篇:暂无
  • 下一篇:暂无