日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂 魔女の宅急便
返回首页

三十二 そして狐を捕えろ_ABC殺人事件(ABC谋杀案)_阿加莎·克里斯蒂作品集_日语阅读_日语学习网

时间: 2024-10-24    作者: destoon    进入日语论坛
核心提示:  三十二 そして狐を捕えろ  それから二、三日の間、ポワロは、非常にいそがしい様子だった。どこともなく、謎なぞのように
(单词翻译:双击或拖选)
  三十二 そして狐を捕えろ
  それから二、三日の間、ポワロは、非常にいそがしい様子だった。どこともなく、謎なぞのようにいなくなってしまうかと思うと、ほとんど話もせず、ひとりで顔ばかりしかめていた。その上、かれの言葉によれば、わたしが過去において示した明敏さに対して、わたしの当然の好奇心をさえ、かたくなに満足さしてはくれなかった。
  わたしは、かれの謎のような出入りについて、いっしょに行かないかと誘われもしなかった――この事実を、わたしは、いささかうらめしく思っていた。
  ところが、その週もおわりかけたころになって、かれは、ベクスヒルとその近辺へ行くつもりだからといって、わたしにもいっしょに行かないかといい出した。いうまでもなく、わたしは、喜んで承知した。
  この誘いを受けたのは、わたし一人だけではなかったということがわかった。わが特別部隊のメンバーたちも誘いを受けていたのだ。
  かれらも、わたしと同じように、ポワロの芝居に引っかかったのだ。しかし、その日のおわりごろには、すくなくともポワロの考えが、どの方向に向かっているのか、大体の見当だけはついた。
  かれは、まずバーナード夫妻を訪たず ねて、夫人から、カスト氏がかの女を訪ねた時間や、かれがいった言葉などを、正確に聞いた。それから、カストの泊っていたホテルへ行って、この紳士の帰る時のことを、こと細かに聞き出した。わたしの考えるかぎりでは、かれの質問からなにも新しい事実は引き出せなかったようだが、かれ自身は、すっかり満足しているようだった。
  つぎに、かれは、海岸へ――ベッティ·バーナードの死体が発見された場所へ行った。その場へ行くと、かれは、しばらくの間、注意深く砂を見ながら、ぐるぐると輪をかいて歩きまわっていた。その場所は、一日に二度、潮が満ちてくるたびに洗われていたのだから、そこにどんなポイントがあるのか、わたしには、ほとんどわからなかった。
  しかし、わたしは、いままでの経験で、ポワロの行動が――どんなに無意味に見えても――いつも一つの考えにもとづいて動いているのだということを、よく知っていた。
  それから、かれは、海岸から、一番近い自動車の駐車場まで歩いた。そこからまた、イーストボーン行きのバスの、ベクスヒル停留所まで行った。
  最後に、かれは、わたしたちみんなを、「ジンジャー·キャット」へ連れて行った。わたしたちは、そこで、あのぽちゃぽちゃ肥ったミリー·ヒグリーの給仕で、いくらかかび臭い紅茶をごちそうになった。
  ポワロは、かの女の足首が、すらっとしたフランス人のような形をしているといって、ほめた。
  「イギリス人の脚あし は――一般に、細すぎるんです! ところが、マドモアゼル、あんたは、申し分のない脚を持ってますね。いい形だ――すてきなくるぶしだ!」ミリー·ヒグリーは、いつまでもくすくす笑いながら、そんなにばかなことをいわないでほしいわといった。フランスの紳士がどんなものか、よく知っているというのだ。
  ポワロは、かの女がかれの国籍を間違えたことを、かれこれいう気もしないようだった。
  かれは、ただ、わたしが驚いて、あやうくぎょっとするほどのやり方で、かの女に色目を使っただけだった。
  「さあ、これでよろしい」と、ポワロは、「ベクスヒルは、これですみました。こんどは、イーストボーンへ行きます。そこで、一つつまらないことを調べれば――それでおしまいです。しかし、みなさんがいっしょにいらっしゃる必要はありません。その間、ホテルへもどって、カクテルでもやってください。あのカールトン紅茶は、おそるべきものでしたからねえ!」わたしたちが、ちびりちびりとカクテルを飲んでいると、フランクリン·クラークが、いかにも好奇心をそそられたように、いい出した。
  「あなたがなにを捜していらっしゃるのか、見当がつけられそうですね? あなたは、あのアリバイを破ろうとしていらっしゃるんでしょう。でも、あなたは、あまりうれしそうな様子に見えないところをみると、新しい事実がつかめなかったということですね」「そうです――そのとおりです」「それで、これからは?」
  「根気よく辛抱するんですね。そのうちには、うまくゆきます、時間さえたてばね」「とにかく、満足していらっしゃるようですね」「いままでのところ、わたしの考えと矛盾するものがないのです――それだからですよ」かれの顔が、しかつめらしくなった。
  「友人のヘイスティングズが、いつだったか、青年のころに『真実遊び』というゲームをしたという話を聞かせてくれたことがありました。それは、みんなが順々に、三度ずつ質問をし合うゲームですが――三度のうち二度だけは、正直にほんとうの返事をしなければいけないのです。一度は、例外が認められるんです。当然、質問は、ずいぶんぶしつけなものになるんですが、はじめに、みんなが、必ず真実を、全部真実を、真実だけを話すと誓わなくちゃいけないのです」かれは、息をついで話をやめた。
  「それで?」と、ミーガンがいった。
  「そうです――実は、わたしは、そのゲームがやってみたいのです。といっても、三つ質問する必要はないのです。一度で結構なのです。みなさん一人一人に、質問を一つずつです」「もちろん」と、いらいらしたように、クラークがいった。「どんな質問にでも、おこたえしますよ」「ああ、でも、それよりも、もっと真面目まじめ になっていただきたいのです。みなさんは、必ず真実をいうと誓いますか?」かれのいい方があまり厳粛だったので、ほかの連中は、どぎまぎしながらも、真面目くさった顔つきになった。みんな、かれのいうとおり、誓った。
  「結構です」と、ポワロは、威勢よくいった。「では、はじめましょう――」「さあ、どうぞ」と、ソーラ·グレイがいった。
  「ああ、でも、ご婦人が先では――この場合、かえって礼儀正しいとはいえません。ほかの方からはじめましょう」かれは、フランクリン·クラークの方を向いて、「いかがです、クラークさん、今年のアスコットで、ご婦人方のかぶっていた帽子を見て、どうお考えでした?」フランクリン·クラークは、かれの顔を見つめた。
  「冗談ですか?」
  「とんでもない」
  「じゃ、真面目な質問なんですね?」
  「そうです」
  クラークは、にやにや笑い出して、
  「そうですね、ポワロさん、わたしは、アスコットへは実際には行かなかったのですが、車に乗っている人たちを見たところでは、アスコットの婦人帽は、一般にかぶっている帽子よりも、ずっとふざけすぎていますね」「風変わりだというんですか?」
  「まったく風変わりです」
  ポワロは、にっこりして、ドナルド·フレイザーの方を向いた。
  「あなたは、今年は、いつ休暇をおとりでした、ムッシュー?」こんどは、フレイザーが目を見はった。
  「ぼくの休暇ですか? 八月のはじめの、二週間です」かれの顔が、不意に、ぶるぶるとふるえた。その質問が、愛していた娘をうしなったことを思い出させたのだろう。
  けれど、ポワロは、その返事にはあまり注意をはらっていないようだった。かれは、ソーラ·グレイの方を向いたが、その声には、ごくすこし変化があるように耳についた。質問は、鋭く、はっきりと突いて出た。
  「マドモアゼル、クラーク夫人がなくなられるようなことがあって、もし、カーマイケル卿きょう から求められたら、あなたは、卿と結婚なさいましたか?」娘は、飛びあがった。
  「どうして、そんな質問をなさるんですの。そんなこと――失礼ですわ!」「おそらく、そうでしょう。でも、あなたは、真実をいうと誓われたのですからね。いかがです――イエスですか、ノーですか?」「カーマイケル卿は、口ではいえないほど、わたくしにご親切にしてくださいました。わたくしを、まるでご自分の娘のように扱ってくださいました。ですから、わたくしも、あの方にそういう――愛情と感謝の気持ちを持っておりましたわ」「失礼ですが、それでは、イエスかノーかのこたえにはなっていませんね、マドモアゼル」かの女は、ためらっていた。
  「こたえは、もちろん、ノーですわ!」
  かれは、なんにも意見をいわなかった。
  「ありがとうございました、マドモアゼル」
  かれは、ミーガン·バーナードの方を向いた。娘の顔は、ひどくまっ青さお だった。かの女は、きびしい試練に向かい合っているように、ひどい息づかいをしていた。
  ポワロの声が、ぴしっと鞭むち が鳴るように響いた。
  「マドモアゼル、わたしの捜査の結果が、どうなればいいとお思いですか? わたしに、真実を見つけ出してほしいと思いますか――それとも、そうならない方がいいと思いますか?」かの女は、堂々と頭をもたげた。わたしには、かの女のこたえがはっきりわかっていた。
  ミーガンが真実に対して、狂信的な熱情を持っていることを、わたしは知っていた。
  かの女のこたえが、はっきりと口を突いて出た――そして、わたしは、呆然ぼうぜん としてしまった。
  「いいえ、望みませんわ!」
  わたしたちはみんな、飛びあがった。ポワロは、ぐっと体を前へ乗り出して、かの女の顔を見つめた。
  「マドモアゼル·ミーガン」と、かれはいった。「あなたは、真実を望まないかもしれないが――真実――ですね、いま、いったことは!」かれは、戸口の方へ行きかけたが、思い出したように、メアリー·ドローワーのそばへ行った。
  「ねえ、嬢アンファン や、あんたには好きな男の人がありますか?」心配そうな様子をしていたメアリーは、驚いた顔で、さっと赤くなった。
  「あら、ポワロさん。あたし――あたし――だって、わかりませんわ」かれは、にっこりして、「それで結構ですよ、嬢アンファン や」
  かれは、ぐると、わたしの方を見て、
  「さあ、ヘイスティングズ、イーストボーンに出かけなくちゃならん」車は待っていたので、すぐに、わたしたちは、ペベンシーをぬけてイーストボーンに至る海岸道路を走っていた。
  「きみに、たずねてもいいかい、ポワロ?」
  「いまは、いけない。わたしのしていることから、あなた自身で結論を出しておいてください」わたしは、また黙りこんでしまった。
  自分だけは機嫌の好いらしいポワロは、低く鼻唄をうたっていた。ペベンシーを通りかかると、かれは、車をとめて、城を見物して行こうといい出した。
  車をとめたところへもどって来る途中、わたしたちは、ちょっと立ちどまって、輪になって遊んでいる子供たちを見つめた――身なりで、ガール·スカウトだろうと思ったが――かん高い、調子はずれの声で、民謡をうたっていた。
  「なんといってうたっているんです、ヘイスティングズ? 言葉がよく聞きとれないんです」わたしは、耳をすました――そして、ようやく、繰り返しのところだけ聞きとることができた。
  ――そして狐きつね をつかまえて
  そして檻おり の中に入れろ
  そして逃がしちゃだめよ
  「そして狐をつかまえて、そして檻の中に入れろ、そして逃がしちゃだめよ!」と、ポワロは、繰り返していった。
  かれの顔が、急に厳粛に、きびしくなった。
  「とてもおそろしいじゃないか、ヘイスティングズ」かれは、しばらく黙っていてから、「あなたたちは、この辺で、狐狩りをするんでしょう?」「わたしは、しないよ。狩りなんかしている余裕はないよ。それに、こんなところじゃ、たいして獲物えもの もないだろうと思うね」「わたしは、一般にイギリスのことをいっているんですよ。不思議なスポーツですね。隠れ場で待っていて――それから、ほうほう、と、どなるんでしょう?――それから、狩りがはじまって――野山を突っ切り――垣根かきね や溝みぞ を飛び越えて――だから、狐も走り出す――すると、時には、逆もどりをすることもある――が、犬が――」「猟犬だよ!」「――猟犬が後をつけて、とうとう、狐をつかまえると、狐は死んでいる――目もさめるほど素速いが、おそろしいね」「残酷のような気もするだろうが、しかし、実際は――」「狐もたのしんでいるというんですか? ばかげたことをいっちゃいけませんよ、あなた。
  それでも――その方がまだいいかな――あっという間の、残酷な死の方が――あの子供たちのうたっているのよりは……とじこめられて――檻の中に――永久に……いやいや、よくない、そいつは」かれは、首を振った。それから、調子を変えて、かれはいった。
  「あした、わたしは、カストという男を訪ねなくちゃ」といってから、運転手にいった。
  「ロンドンへ引っ返してくれたまえ」
  「イーストボーンへは行かないのか?」と、わたしは、叫ぶようにいった。
  「なんのために? もうわかっているんですよ――十分、狙っただけのことは」
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

热门TAG:
  • 上一篇:暂无
  • 下一篇:暂无