【杉本康弘】岩手県南部の三陸沿岸を走り、東日本大震災の津波被害で全線不通が続く三陸鉄道南リアス線に16日、新型車両が搬入された。
白地に赤と青の帯が入った真新しい車両は、大船渡市の盛駅付近でクレーンにつり上げられ、ゆっくりと線路上に下ろされた。その後、15人の作業員が数百メートルを手で押して車両基地に移動した。
同線は、全長36?6キロのうち、盛―吉浜駅(いずれも大船渡市)の21?6キロが4月3日に運転再開する。今回、クウェートからの支援を受け、3両を購入。津波を逃れた1両とともに4両で運転再開に臨む。