東北新幹線の「はやぶさ」が国内最高速度となる時速320キロで営業運転を開始し、東京と新青森の間が初めて2時間台で結ばれるようになりました。
おととし運転を始めた東北新幹線の「はやぶさ」は、16日から最高速度を時速300キロから320キロに上げ、国内最高速度での運転を開始しました。
東京駅では午前6時半ごろ、「E5系」と呼ばれる緑色の列車が出発し、宇都宮を過ぎてまもなく320キロに達したということです。
今回のスピードアップで東京・新青森間の所要時間は、最短でこれまでの3時間10分より11分短縮されて2時間59分となり、初めて3時間を切りました。
JR東日本によりますと、時速350キロだった中国の高速鉄道が、おととしの衝突事故のあと速度を落として運転しているため、営業運転中の列車としてはフランスの高速鉄道「TGV」と並び、世界で最も速いということです。
一方、秋田新幹線では、あかね色の新型列車「スーパーこまち」がデビューしました。
東京駅では記念の式典が行われ、くす玉が割られたあと午前7時前、1番列車が出発しました。
最高速度は時速300キロで、東京・秋田間を最短で3時間45分で結びます。