「住み開き」しませんか 自宅を開放
「住み開き」という言葉を知っていますか。自宅を地域や仲間に開く生活スタイル。プライベート空間の一部を「公(おおやけ)」にします。都内でじわじわと広がっている現場を訪ねてみました。
「この街にいる、実感」
JR西国分寺駅から徒歩10分ほどの住宅街。「マルモト洋服商会」と書かれたガラス戸を開けると、土間の向こうから篠原靖弘さん(37)が笑顔で迎える。
築約40年、かつて洋裁店だった2階建て住宅。昨年1月に妻の知花里華さん(37)と引っ越してきた時から、2人で「住み開き」をしようと決めていた。2階に住み、1階を「西国図書室」として仕事が休みの日曜午後に「開く」。
難しい言葉
じわじわ:ゆっくりと少しずつ物事が進んでゆくさま、また、物事を進めてゆくさまを表す語。
土間【どま】:家の中で、床を張らず地面のまま、または、たたきになった