富士山のような結果を…文化遺産審議待つ富岡市
今年1月にユネスコへ世界文化遺産の正式版推薦書を提出した「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)は、順調にいけば今夏にもイコモスの現地調査を受け、来年のイコモス勧告、ユネスコ世界遺産委員会での審議と手続きが進む。
群馬県富岡市の岡野光利市長(72)は「日本の富士山が世界のフジヤマになることに日本人として誇りを持ちたい」と祝福した。
登録推進に取り組む同市のNPO法人「富岡製糸場を愛する会」理事の上原孝子さん(69)は「次はいよいよ富岡の順番。みんなでもっともっと考えて応援していきたい」と興奮気味。今回の勧告で、富士山と鎌倉の登録の可否が明確になり、後に控える「富岡」の審議が先送りされる可能性は低くなった。群馬県世界遺産推進課では「『富士山』のように、良い結果が得られるよう万全の準備をしたい」としている。
難しい言葉
取り組む【とりくむ】:真剣に事をする
勧告【かんこく】:ある事をするように説きすすめること。