駅のホームで乗客がけがをしたり、死亡したりする事故が増えていることから、国土交通省と鉄道各社は、忘年会シーズンを迎えた10日からキャンペーンを行って注意を呼びかけています。
国土交通省のまとめによりますと、駅のホームで起きた転落や電車との接触で乗客がけがをしたり、死亡したりした事故は、ことし4月から9月までの半年間に全国で117件起きました。これは、半年の事故件数としては、これまでで最も多く、統計を取り始めた平成14年の同じ期間の2倍を超えています。全体の60%は、酒を飲んだ乗客の事故で、特に週末の午後9時以降に多くなっています。都心の駅では、転落事故を防ぐ「ホームドア」の設置も進められていますが、事故は、首都圏の4都県で増えていて全体の65%を占めています。こうしたことから国土交通省は首都圏の鉄道各社と協力して忘年会シーズンを迎えた10日から1か月間、「プラットホーム事故0運動」を行うことを決めました。期間中、鉄道各社は、注意を促すポスターを駅の構内に張ったり、金曜日の夜を中心に警備員の巡回を強化したりして、事故防止に努めることにしています。