記録的な大雨で大きな被害を受けた鹿児島県の奄美大島で、閉鎖されていた診療所の復旧が終わり、診療再開を祝うセレモニーが開かれました。
ことし10月に奄美大島を襲った記録的な大雨で、奄美市住用町にある市営の診療所は、1階部分が水につかって医療機器が使えなくなるなどして閉鎖されました。奄美市は、およそ9000万円をかけて施設の復旧や新たな医療機器の整備を進め、28日、診療再開を祝うセレモニーを開きました。この中で朝山毅市長は「関係者が団結して復旧に取り組んだ結果です。今後も住民の命と健康を守るため頑張りましょう」とあいさつしました。この診療所は住用町で唯一の医療機関で、大雨被害のあと、2人の医師が、住民の避難所に臨時の診療所を設けて診察を続けてきました。診療所の所長で内科医の野崎義弘さんは「ほっとしています。新しい医療機器も入り、住民の皆さんには安心して来てもらえると思います。新しい気持ちで頑張りたいです」と話しています。この診療所は、年明けの1月4日から本格的に診察を始めるということです。