ことし開催されたサッカーワールドカップ南アフリカ大会の期間中に、南アフリカを訪れた外国人は30万人余りに上り、440億円を超える経済効果があったことが分かりました。
ことし6月に、アフリカ大陸で初めて開かれた、サッカーワールドカップ南アフリカ大会では、1か月にわたって熱戦が繰り広げられ、ヨーロッパ勢どうしの決勝で、スペインがオランダを破って初優勝を果たしました。南アフリカ政府によりますと、大会の開催期間中に南アフリカを訪れた外国人は、同じアフリカ大陸やヨーロッパを中心に31万人近くに上り、こうした外国人の宿泊や飲食などによる経済効果は36億ランド(日本円でおよそ443億円)に達したことが分かりました。南アフリカ政府では、大会の成功によって今後も外国からの観光客が増え、数年にわたって経済効果が続くものと期待しています。その一方で、大会に合わせて9つの都市で新たに建設されたり改修されたりした、サッカースタジアムの維持管理に巨額の費用がかかることから、スタジアムの取り壊しを求める声も上がっており、華やかな大会が終わったあとの課題も表面化しています。