アメリカ西部のアリゾナ州で、男が銃を乱射し、地元選出の下院議員ら20人が死傷した事件で、挑発的な言動が犯行を助長した可能性があるとして批判を受けている共和党のペイリン前アラスカ州知事が「一方的な中傷だ」と反論しました。
この問題は、先週、アリゾナ州トゥーソンで男が銃を乱射し、地元選出のギフォーズ下院議員ら20人が死傷した事件に関連して、共和党のペイリン前アラスカ州知事が、先の中間選挙で繰り広げた挑発的な言動が犯行を助長したのではないかと批判を受けているものです。これに対してペイリン氏は12日、ビデァ♂ッセージを発表し、「ジャーナリストや識者は、憎しみや暴力をあおるような中傷をでっち上げるべきではない」と述べ、強く反論しました。ペイリン氏は中間選挙で、野党共和党が大勝する原動力となった保守派の市民運動「ティーパーティー」に大きな影響力を持ち、みずからのホームページでギフォーズ議員を落選させるべき重点候補として攻撃していました。そして、その選挙区に銃の照準を示すマークをつけて「撤退するな。弾を込めよ」などと過激な発言を繰り返していました。ァ⌒マ大統領は、この日行われた追悼式で、激しい党派対立を乗り越え、国民に和解を呼びかけましたが、ペイリン氏の反論は、こうした和解の難しさを早くも示す形となりました。